戦争犯罪をまっとうにさばけば、米国のイラク戦争もベトナム戦争もどれもこ
れも東条英機以上。

ロシアにしても中国にしても近隣諸国への侵略戦争は歴然。
だが、勝者は裁かれない。力は正義という政治力学。

で、罪があるか無いかという価値の問題に置き換えればこれはもう、結論はで
ないほど泥沼。罪など無い指導者はいないといって過言でない。

国民の生命と財産をいかに守るのかという政治の目的と、責任の評価という問
題は議論する場がまた違ってくる。

戦争の責任を追及するのは真実の追究であり、ジャーナリズムや学問の仕事。
法律では、事実上時の権力に準じた判決しか出ない。政治問題としての解決
は、真実の追究とは異なる。国民の生命と財産をいかに守るのかという政治の
目的と一致するところでしか政治は関与しない。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その上で、真実の追究をすることは必要。一方、政治は、戦争を遂行する好戦
的政治を拒否する方向感覚が必要でしょう。ことにわが国では、いかに老獪に
戦争の火種を消しこんでいくかが必要。
北朝鮮という国家を消滅の方向で軟着陸させる知恵も話し合いも必要。