国連には未だに拒否権なる不可思議な制度が存続する。
 今回の北に対する決議案も、どうやらロシア、中国が拒否権を行使する様子だ。

 各々の国には各々の事情が存在する事は承知するが、一国の拒否権行使で世界が左右される事は好ましく無い。
 拒否権の行使をするのならば、国連の脱退をすれば良い。

 日、米、英の決議案も此により否決となるならば、日、米、英は国連を脱退して、雄志連合を作り此に対抗すれば良い。
 そうすれば、国連も機能しなくなる。
 今回の決議案は、重要な意味を持つ。

 中国は上海協力機構を作り、ロシアは独自の連合を形成しつつある。
 結果として、朝鮮半島が勢力の狭間となり、代理戦争の舞台となる可能性は充分に想像出来る。
 
 中国の属国化している北の勢力が、中国の意図を無視する事はあり得ないし、ロシアが自国のEEZ内にミサイルを撃ち込まれて単に憂慮で済ます事自体可笑しげな事である。

 青瓦台の住人の思慮の無い施策は水泡と化した今、決議が否決されれば北の勢力の暴走は一段と度を増すだろう。

 否決されれば、我が国は必然的な必要として、対抗の為の核武装と対地攻撃能力を保持しておく必要に迫られる。北に届くミサイルはHⅡロケットのブ−スタ−で充分であり、此は安価に量産出来る。MDと平行して数千発のミサイルを北に向けて配備し、黄海の中間線迄くまなく数十分で落下するシステムを分散保有する姿勢は必要だ。 核武装は国内の濃縮ウランで最低200発は作成可能なので、決議が否決されれば我が国も北に使用する目的限定の核武装宣言を行うのも方法だろう。

 北に居住している人は、戦禍に見舞われるか、飢餓で餓死するか、死を覚悟して体制の崩壊(ク−デタ−)しか、選択肢は無くなった。