国、地方あわせて865兆円、GDPの2倍近くもの借金、国民一人当たりにして650万円もの借金がある国で、増税の議論も出来ないというのでは、国がつぶれるのを待つしかないことになる。
 一方、「国民目線」つまり国民の望むところは、今は消費税は困る、ということであろう。
 だから、菅が「消費税論議の開始
を始める」と言った途端に60%台の内閣支持率が49%に急落したのだ。
 国民目線に沿って消費税に触れなければ、夏の参院選も安泰であったであろう。
 しかし、それでは、政権は維持できても明日の日本はなくなるかも知れないのだ。
 国民目線とは、当面の利害だけで振れるものなのだ。それが民主主義が愚民政治化する最大の欠陥なのだが。
 村上新八