W(double) #15
真木子です。
ディケイドのモチーフは何かと訊かれたので、バーコードと答えたら、釈然と
しない様子。生物じゃないのが納得できなかったようです。
じゃあダブルのモチーフは何かと訊かれ、ちょっと悩んだ結果、
「石ノ森ヒーロー」
さらに釈然としない顔をされました(^^;
第15話「Fの残光/強盗ライダー」
配色はヒートトリガー。
○鳴海探偵事務所
亜樹子の悲鳴の原因は、煙を吹くリボルギャリー。
中にいたフィリップ、「君は知らないようだね、翔太郎。これがボクシングの
名物、減量地獄さ」
あと10kgでモスキート級って・・・
きっかけは若菜のラジオ。
「知識の暴走特急だな。そのうち死んじまうぞ」
そこにバケツで水を持ってきた亜樹子、つまづいて二人にぶっかける。
「あーもう! 暴走特急しかいねえのか、この事務所は!!」
ということは、君自身もですか。
二人が怒鳴り合っている間、フィリップは小さな恐竜ロボットを見かけて緊張。
《まさか、あいつが? いや、見間違いだろう》
そこに来客。
麻生冬美、風都都市銀行窓口勤務。
依頼は、「仮面ライダーを、捜してほしいんです」
超簡単と喜んだが――
「仮面ライダーはこの街の敵、憎むべき犯罪者です」
バイクに乗った仮面の怪人が銀行強盗を働くのを見たと言う。
「あのクズ野郎」と吐き捨てるのを聞いて目をむく亜樹子。
○事件現場
銀行に続いて二件目。
目撃者によれば、銃を乱射し高笑いする犯人は、名前を当ててみろと言って、
仮面ライダーと答えると正解と言ったらしい。
前々からうさんくさいと思っていたという刃野に翔太郎が反対すると、知り合
いだからって隠しだてはするなと言われてしまった。
「いや、俺が無実を晴らしてみせる」
《俺の胸にぐつぐつと怒りがこみあげてきた。この犯人は許せない。必ず偽者
の仮面ライダーを捕まえて、その化けの皮をはがしてやる》
○園咲邸
若菜はフィリップを想って少々うわの空。
仕事に出かけるのを見送った琉兵衛、いつまでも子供だなとぼやくと、
「冴子。私たちは、何かな」
直立した冴子、「地球に選ばれた、家族です。お父様」
その長女として、気ままに生きていくわけにはいかないと釘を刺し、そろそろ
新しいメモリも増やしたいと言い出す。
「・・・申し訳ありません。その件も、現在進行中です」
○バットショットがバイクで走る怪人を発見。
「出番だ、フィリップ。体大丈夫か」
「問題ない。僕は元々、体を使わない」
横になったまま変身。
○現金輸送車を襲うアームズ・ドーパント。
「さあ! 俺の名前を当ててみな?」
「知らないよっ」
「ブブー。正解は仮面ライダー。忘れんなよ」
ダブル到着。「おいこら! でたらめ吹き込んでんじゃねえ、この偽者!」
「おう、本物さん。思ったより早く会えたなあ」
あばよ、といきなり発砲。笑って走り去る。
ハードボイルダーで追うが、逃げられた。見ると、犯人が都合よく:-)落とした
らしい金属片。
○クライミング訓練中の冬美。
一気に追いつく亜樹子(^^;。
犯人を見つけたが逃げられたと報告するが、わざわざ来た理由は別にあった。
冬美が銀行員というのは嘘だったのだ。
バレちまったなら仕方ないと、口調が乱暴になる。
翔太郎も現れた。「冬美さん。俺たちにも絶対に偽仮面ライダーを捕まえなきゃ
ならない理由があるんだ。あんたも隠し事はやめて協力してくれ」
冬美は、コンビで活動する怪盗・ツインローズの片割れだった。予告状を出し、
一滴の血も流さずに目当ての物を手に入れるのがスタイル。
だが昨日、ドーパントの犯行を目撃。相棒の倉田剣児だった。
「剣児を見つけ出して止めたかった。どうしても」
「それがあんたの本当の依頼か」
指名手配犯の頼みは聞けないと言う亜樹子だが、翔太郎は引き受ける。ただし
報酬は、二人で自首すること。
「依頼人はみんな訳ありだ。そんなの気にしてたら、探偵なんてできやしねえ」
○地球の本棚
倉田剣児とツインローズのキーワードでは、絞り込み不十分。
苛つく翔太郎。
「仮面ライダーって名前はなぁ、この街の人たちが、自然と俺たちに名付けて
くれた名前なんだ。けっこう愛着わいてんだよ。その名を、遊び半分で汚す奴
は許さねえ! 絶対にな!」
あと一つ、決定的なキーワードが欲しいということで、例の金属片を取り出す
亜樹子。
「うーん、この形はねえ・・・あ、リンゴのお尻♪」
「んなわけあっか!」
「キーワードは、リンゴ」
みごとに答が出た。西鈴鳴地区北東、シャーウッドビル。
さっそく冬美に連絡して出かけようとする翔太郎。
「待って、翔太郎! なぜ倉田が仮面ライダーを名乗って暴れてたのか、もう
少し調査し、対策を立ててからの方がいい」
だが名誉挽回を急ぐ翔太郎は、対策など動いてから立てればいいと出ていく。
○園咲邸
「昨日、見るからに品のない男が、君に面会を求めていたね。あれは、誰だい?
ここ数日、君は様子がおかしい」
「それはあなたもでしょ。気がつけば姿がないじゃない。サボタージュでもし
てるのかしら」
そろそろショーの時間、と呟きながら立ち去る冴子。
○シャーウッドビル
地下駐車場に入っていくアームズ・ドーパント。
待ち構えていた翔太郎、亜樹子、冬美。
変身を解いたアバレッド(違)、昔のあんたに戻ってとすがりつく冬美を笑っ
て突き飛ばす。
「もう、俺自身にも自分を止めることができないんだよ。ガイアメモリという、
禁断の果実を食っちまった今となってはなあ!」
メモリを捨てるぐらいなら人間を捨てるとまで言い切る。
再びドーパントに変身。翔太郎も変身。
「本物さんよぉ、たっぷり遊んでくれよ」
格闘開始。
いきなり大剣を出して切りつけてくる。ヒートメタルで対抗。
今度は武器の片方を銃に変化させて連射。吹っ飛ぶダブル。
リボルギャリーを盾にしてヒートトリガーにチェンジ。飛び出して銃撃。
相手が吹っ飛んだところでヒートジョーカーになって殴りつける。
転がされながらも笑っているドーパント。
「たまんねえなぁ。やっぱ本物は強えわ」
そのとき、トランシーバーの呼び出し音。「あ、失敬」
『倉田。遊んでないで、そろそろ本気を出しなさい』と冴子の声。
「俺のクライアントに釘刺されたわ。じゃあ、こっからが本番」
指を鳴らすと、ホネホネ顔の戦闘員(マスカレイド)がわらわらと出てきた。
亜樹子たちが捕まる。
すべて組織の罠。ヒントもわざと落としたもの。
変身を解けと言われ、解除すると見せかけてメモリを差し替えようとしたが、
一瞬早くスロットをふさがれた。そのまま銃撃を受けて変身解除。
「さてと。お目当ては、車の中にいるかなぁ」
「まさか、最初からフィリップ君が目当てだったの?!」
「んー、イグザクトリィ。正解」
リボルギャリーから出てきたフィリップに、逃げろと叫ぶ翔太郎。戦闘員たち
が突進。
○公園
逃げてきたフィリップ。どうすればいいんだと呟いていると、冴子が近づく。
「私についてくればいいのよ」
フィリップは冴子の顔を知らず。
「そうよ。すべて私が目論んだこと。もう一度あなたをこの手にするために。
さあ、いらっしゃい。来人」
「・・・らいと?」 Right(脱)
「あなたの名前よ。一緒にうちに帰りましょう」
相変わらず展開が早い。
無駄に設定を引っ張るよりこのほうが好きですが。
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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★
小路 真木子(SHOJI Makiko) shoji@kyoto-econ.ac.jp
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