静岡県知事選で、圧勝とまではゆかなかったが、民主党系の川勝氏が当選した。
 この結果は有権者の心理に作用して、一週間後の都議選にも影響するであろう。
 有権者の投票心理は微妙で、世論調査でも与党が押され気味、内閣支持率も低迷、その上、静岡県知事選でも自民系が敗北、となれば、やっぱりそうだったかと、民主党系支持に流れるものである。
 都議選でも与党系敗北となれば、自民党内で、麻生下ろしの声が高まるであろうが、総裁選を前倒ししても総裁候補には手を挙げにくいことになろう。
 国民に信を問わないままの四人目の総裁になるし、この段になっての頭のすげ替えは自民の不信を増幅することになりかねず、それで、総選挙で負けたら、捨て馬みたいになってしまうからである。みすみす捨て馬になるために総裁に立候補する人は、まずいないであろうからである。
 とにかく、政権交代のある民主主義国になることは、日本の一歩成長である。
 村上新八