アメリカが80年のイランとの断交以来、直接対話拒否の姿勢を変えて、EUとイランとの核協議に国連常任理事国5ヶ国の一員としてバ−ンズ国務次官を派遣することに決めた。
 EUはイランのウラン濃縮停止を条件として「新たな見返り案」を提示した。これに対してイランは、「濃縮停止には応じないが、拡大はしない」という案で妥協することを図っている。
 これにはEUは応じまいが、話し合いそのものには意義はあると思う。
 しかし、一筋縄ではゆかぬアフマディネジャド大統領のことだから、そう言って時間を稼ぐだけなのかもしれない。
 アフマディネジャドの狙いは、あくまで中東てでの覇権の確立なのだから、いずれが得策なのかの判断は彼の腹一つなのだ。
 村上新八