渡邊行革担当相は暴れん坊だという話だが、彼が進めている「人事庁」案には、がっかりした。自分でも「100点満点とはいかないが」と自己評価しているが、全くナンセンスの落第点だ。
 これは内閣による人事の一元管理の構想が、官僚の反対で後退して、「各大臣が人事を行なうに当たり、情報提供や助言を行なう」と権限を大幅に後退させたからではない。そんな一元管理などはじめから出来っこないのだ。
 公務員改革に必要なポイントは次の6項目だ。
 1天下りの禁止
 2定年まで勤務する
 3エリ−トコ−スは全廃する
 4縦割りの総括機能を強化する
 5官僚OBの受け皿である公益法人、独立行政法人の機能はゼロベ−ス思考で整理は、どうしても必要なものは各省庁に吸収する
 6許認可権、補助金は最小化をはかる
 これらのメイン施策をやらないで、サイドをこちゃこちゃやってみても有害無益なだけだ。官僚が喜ぶことは皆有害無益なのだ。
 村上新八