山之彼方 wrote in message ...
>過去の日本において、命を賭けて戦った国会議員は山本宣治なんかだろう。
>過去において日本が治安維持法によって蹂躙されたのは、
>フィリピンのマルコスを追い出したようなデモをしなかったことにつきる。
>憲兵、特高に事前に一斉に監獄に送り込まれた状況下では、
>羊のように言われるままに死んでいく人間しか社会生活できなかったんでしょ
>うが、命を賭けた民衆の大行進が行われた実績はないよ。マルコスを追い出し
>たような。
>
>今の日本には、憲兵も特高もいない、そんな発言し行動できるときになったら
>何も言わない。
>過去にもないし、現在もない。命を張ったフィリピン型行進など。
>しかし、民主主義を守るには、そうした行動でしょう。

不慮の暗殺に見舞われた政治家なら他にもいるさ。

デモ・集会・署名活動……大衆行動のパターンは色々だ。
注意すべきは、野外での大衆行動にしばしば冒険主義的扇情者が紛れ込み、
善良な参加者の惨劇を招くような騒擾状態に陥れることだ。
はじめは素朴な生活上の要求行動であったのに、いつしかそれが
政府の倒壊を目指す政治革命を叫ぶ暴力的徒党に変質するとき、
警察や軍隊の実力行使は避けられない。

国政が麻痺していちばん迷惑を蒙るのは一般大衆だ。だから、そこには、
自然に、あるいは当然に、デモに反対し政府を支持する反動行動が生まれ易い。

時として民衆の大規模な集団行動の必要性は認めるが、
対政府要求項目を明らかにしつつその枠から逸脱せずに整然と行うこと。
政府から話し合いを申し受ける姿勢が見られたら素直に応ずること。

命を捨てる覚悟で国家の暴力装置と対峙しようと呼びかけるならば、
その場合は、初めからちゃんとそのことを明らかにすること。