衆院で、「国民投票法案」が与党によって強行採決とれた。審議は充分になされた、というが、国民投票に憲法改正だけでなく、重要法案も含めるべし、という民主党案の審議は未了だ。
 重要法案の国民投票は別の法案とすべきだ、という意見もあるが、法案の名称が「憲法改正のための国民投票法」ではなく、単に「国民投票法」なのだから、当然民主党の主張も審議すべきだったと思う。
 これは、安倍が祖父岸信介が果たせなかった憲法改正を是が非でもやり抜こうと、最重要法案として5月3日の憲法記念日までに成立させたいと希望したからである。
 こんなものは、急ぐ必要は全くない法案なのだ。安倍が国会を私視する行為であると言っても過言ではあるまい。
 村上新八