Kanon 第15話
携帯@です。
Kanon 第15話「かくれんぼの小奏鳴曲(ソナティーナ) 〜sonatine〜」
…について雑感など。
^L
●全体を通して
タイトルの隠れん坊はそのままとして、小奏鳴曲は…ソナチネのこと? 綴りはフ
ランス語のようですが、フランス語でもそう読むのか?
Wikipediaでは小規模なソナタのことをいうと書かれており、ソナタとは1人、又
は1人+伴奏からなるそうですので、舞と祐一が隠れん坊してますってことかな。今
回は登場人物が少ないので、EDも寂しいことに……。名雪の台詞もないし(笑)。
前作では第8話後半で描かれた、原作ゲームの舞シナリオ最終章。前作第8話はや
たらとエロい作画が印象的でしたが、今回は(も)やたらと派手に動く舞が見どころ
です。特に、満月の下で回転しながら落下してくる舞が良いですね。
前作では舞の正体や祐一との関わりが最小限しか描かれず、もの凄い消化不良な印
象を受けましたので、本作で祐一と舞の関わりがやや駆け足な印象もありますが、きっ
ちりと描かれていて良かったです。舞が超能力者でそれ故孤独だったという辺り、前
作を観ていただけでは判りませんから…。元々舞は好きですが、好き度上昇。
しかし舞があんな能力を持っていて、しかも今も持ち続けているとしたら、今後や
たらと舞が奇跡を連発出来てしまうような気がするのですが…。多分しないでしょう
けど。
●アバンタイトル
舞「祐一。私との稽古を思い出して」
祐一「は?」
舞「どう動けば良いか、身体が覚えてるはず」
佐祐理が入院した後、学校に戻ってきた祐一と舞。
舞は、稽古を思い出してと言うと、魔物に向かって走り出す。
# 前作ではそう言えば、今夜中に片づけると言ったのは舞の方だったんですな。
●特訓の成果
祐一「こういうことか。こうやって、持ちこたえていれば。必ず、お前が来てくれ
る」
魔物に無理に向かうことはせず、防戦に徹する祐一は、攻撃は完全には防ぐことが
出来ないものの、何とか持ちこたえていた。
やがて舞が祐一を攻撃していた魔物の背後上空から攻撃、魔物の一体を消滅させる。
# 舞、壁を利用して三角飛びで魔物に斬りつけるとは。話を追う毎に人間業で無くな
# ってます。
●魔物の呪い
祐一「あ…。何だ、この痣」
舞「判らない。力が、入らない」
祐一「どうなってんだ。魔物の呪いか」
舞「この間からこう。でも、さっきまではこんなに酷くなかった」
(中略)
舞「祐一。私を助けて」
魔物の一体を倒した舞。
しかし、舞の左足に痣が出来ており、力が入らない状態に。
この間からこうだが、しかし、さっきまではこれほど酷くは無かったという舞。
病院に行こうという祐一。しかし舞は時間をおいても悪化するだけと、ソックスの
下の右足の痣を見せる。
祐一、私を助けてという舞を背負い、祐一は昼食場所である屋上手前の踊り場へと
向かうのだった。
# 前作では痣じゃなくて傷でしたな>舞の怪我。前作の「祐一、恥ずかしい」が好き
# だったんですが、本作では無くなってしまいました。多分、痣が出来ていた方がゲー
# ムの方に近いのだと思われますが。
# 私を助けてという舞。きっとこの後はキスシーン(作品違)。
●隠れん坊の思い出
舞「何もしなくて良い。ただ、側にいてくれれば」
(中略)
舞「祐一がいてくれれば。囮になる」
(中略)
祐一「何だか、隠れん坊みたいだな」
舞「隠れん坊」
祐一「子どもの頃やんなかったか。こんな風に息を潜めてさ。鬼が探しに来るのをじ
っと待ってるんだ」
(中略)
舞「やったことがある」
祐一「佐祐理さんとか」
舞「ずっと昔、一人だけ友達がいた。でも、その子も私から逃げた」
舞に言われるまま、踊り場に辿り着いた二人。
ただ、側にいてくれればという舞。祐一がいれば、囮になると。
しばらく大人しくしているように言うと、舞は大人しく従う。
魔物から隠れている状況を隠れん坊みたいと言う祐一。
舞は、昔友達が一人だけいたが、その子も逃げたという。
# 祐一に身体を預ける舞が可愛い。
# 前作も含めて、これまで回想に出て来たのはススキか何かかと思っていたら、麦畑
# ですか。第1話で祐一が「この辺りは麦畑だったか?」と訊ねているのは伏線でし
# たか。
# 昔、一人だけいた友達。第13話でも言ってましたね。その子「も」逃げた理由につ
# いては、前作ではさっぱり判らなかったのですが……。
●確かに退学じゃ済みそうにない
祐一「馬鹿言え。お前は動けないだろう」
舞「だから、高さを利用する」
(中略)
祐一「舞! バカ、無茶しやがって」
舞「失敗した。あ…」
(中略)
舞「祐一、裏庭へ」
祐一「裏庭?」
(中略)
祐一「こりゃあ、退学位じゃ済まないだろうが…」
(中略)
祐一「一体どういうつもりだ! 何か言いたいなら言ってみろ!」
(中略)
祐一「あ…待て、まさか、本当に言いたいことがあるのか? あ…」
舞達のいる場所に迫る魔物。
舞がこの場所を選んだのは、下から迫る魔物を上から攻撃するため。
踊り場から飛び降り、魔物に一撃を加えようとした舞だが攻撃は不発。
舞の所に駆け寄った祐一は、木刀で魔物を攻撃を受けるが、二人とも飛ばされてし
まう。
祐一は魔物に、ついて来いというと走り出す。舞は祐一に、裏庭へと言うのだが…。
廊下で魔物と激突する祐一。
魔物により崩壊していく校内。魔物により床が崩れ、下の階に落下した祐一。
魔物に何か言いたいなら言ってみろ! と叫ぶ祐一。
すると、魔物は祐一の周りで周回。
本当に何か言いたいことがあるのかと感じた瞬間、祐一は魔物により窓ガラスを突
き破り、外へと落下する。
# 前作では窓ガラスが割れただけのような気がしますが、本作では実に派手に壊して
# ますな。
# 退学位じゃ済まない…って、これまで散々事件を起こされて、何もしなかった学校
# 側にも多大なる問題があるような。
●こんな時でも牛丼
祐一「裏庭…ここに何があるって言うんだ。舞! お前は何時も何考えているか判ら
なくて、言葉が足りなくて、他人の気持ちに鈍感で、身勝手で、危なっかしく
て、だから、誰かが側にいてやらなきゃな」
(中略)
祐一「あ…。よう、舞」
舞「よう、祐一。…あ…」
(中略)
祐一「あ…舞! しっかりしろ、舞!」
舞「祐一」
祐一「全く、どこまで無茶苦茶なんだよ。お前は!」
舞「牛丼、食べたい」
舞「痛い。祐一」
祐一「お前なぁ」
窓の外に放り出された祐一だが、下が雪だったお陰で怪我はしなかった。
この場所が舞の注文した裏庭だと気づく祐一。
しかし、舞が何を考えているのか祐一には判らない。
迫る魔物に木刀を構える祐一。
魔物を木刀で受け止めようとするものの、木刀は消滅。飛ばされてしまう。
魔物に襲いかかられようとした祐一。
しかし舞は屋上に姿を現すと屋上から飛び降り、魔物に一撃を加える。
消滅した魔物。「よう、祐一」と言った舞は倒れてしまう。
心配した祐一に、舞は牛丼食べたいと言い出し、祐一を呆れさせるのだった。
# 下が雪…といっても大して積もっていないみたいなので、怪我していないのは奇跡。
# それに、窓ガラス突き破っているのに、傷一ついていないみたいだし。
# 魔物…足、あったんだ。足跡が雪面に。
# 満月を背景に空中で回転して魔物に止めを刺す舞が無茶苦茶美しいです。それにし
# ても舞のスカートは重力に完璧に逆らってます。このシーン自体は前作にもありま
# したが、それ以上。
# 舞の誕生日は公式サイトでは1月29日。1999年1月29日の月齢は11.5なので満月に
# は微妙に足りませんがまぁ気にしない方向で。月が沈むのは22:17ですので、それ
# よりは早い時間なのかも。
# 「よう、舞」と言った後に、「よう、祐一」と返す舞が何とも。真似しているだけ
# でしょうけど。
# こんな時に牛丼かよ! …と思ったのですが……。
●元通りとなった学校
祐一「もっと、派手にぶっ壊れたと思ってたのに、幻だったのか?」
(中略)
祐一「今日から舞は、普通の女の子に戻る。だからこの牛丼は、ささやかな祝杯にな
る筈だったんだ」
(中略)
祐一「お前が、最後に残った魔物なのか?」
(中略)
祐一「この場所は…」
魔物によって壊された筈なのに元通りとなっていた校内。
お腹減ったという舞を教室に残し、牛丼を買いに行った祐一。
牛丼を購入した祐一が教室に戻ると、舞の姿がない。
実は最初に舞が倒したと思っていた魔物は未だ倒されておらず、舞はその魔物と戦
うため、嘘を言っていたのだ。
舞を探しに出かけた祐一の頭の中に何かが干渉する。
祐一の周りの空間が歪み、そこにうさ耳をつけた少女が現れる。
そして祐一の周りは麦畑となっていた。
# 祐一はともかく舞が退学のピンチ…と思っていたら、学校が元通りという大技を出
# して来るとは。
# 祐一が牛丼を購入して来たのは、「牛屋」と牛丼屋さん。前作ではコンビニだった
# ような。
# 前作でも登場したうさ耳少女が登場。
●舞の過去
舞の母「そう、動物園。舞は行ったこと無いでしょう?」
舞「うさぎさん、いる?」
舞の母「いるわよ。麒麟さんやライオンさんやゴリラさんも。お母さんが元気になっ
たら、連れて行ってあげるからね」
(中略)
舞の母「じゃあ、良いもの作ってあげようか」
舞「あ…わーうさぎさんだ」
祐一が見せられたのは、子どもの頃の舞の姿。
病気でずっと入院していた舞の母。
元気になったら動物園に連れて行くという約束をしていたのだが、中々病気は治ら
ない。
ある日、母に言われ雪を持って来た舞。
母は雪を丸め部屋にあった葉をつけて雪兎を作るのだった。
# 本作、夢の中で祐一が過去のことを思い出すというパターンが多いですが、舞の記
# 憶を見せて来ました。前作では舞と祐一の間に何があったのか、一緒に遊んだ位し
# か判らないのと、どうして舞が祐一と離れたくなかったのかがさっぱり不明なまま
# 終わったので、これは絶対に必要な部分ではあります。ただ、描き方が安直という
# 批判もあるようですが、舞自身が語るとは思えないので仕方が無いとは思うのです
# が。
# 舞が動物好きで何でも「〜さん」と言うのは母親の影響だったんですね。
# 母が作ってくれた雪うさぎのエピソード。真琴と名雪が作った雪だるまや栞の雪だ
# るまを作って下さいのエピソードに被りますね。
●舞の動物園
舞の母「ね、舞。今から動物園に行こうか」
(中略)
舞の母「本当に大丈夫。お母さんは、嘘を言ったこと無いでしょ」
舞「うん」
舞の母「今日しか無いからね」
(中略)
舞「お母さん、ねぇ、お母さん」
舞の母「ん…。あ、ごめんね舞。寝てたみたい」
舞「ううん。良いよ。でも見て。動物園だよ。舞とお母さんの」
(中略)
舞「お母さん。又痛いの?」
舞の母「ううん。大丈夫。もう痛くないよ」
舞の母の病気は悪化する一方。
そんなある日、舞の母は動物園に行こうと言い出す。
しかし無理をしているのは見え見えで、病院の前のベンチで眠り込んでしまう。
母が眠っている間に、雪うさぎを大量に作った舞は、目覚めた母に動物園だよと言
い、母は素敵な動物園と涙するのだった。
# 雪うさぎを沢山作って「動物園」と母を思いやる舞には泣けました。ところで、あ
# の赤い目はどうやってつけたんでしょうか。
# ところで今回、泣いている人の涙の粒はどうしてあんなに巨大なのでしょうか。
●蘇った母
舞「元気になって。お母さん。お願い。お願い!」
舞の母の容態は更に悪化し危篤状態に。
母の手を握り、元気になってと涙ながらに祈る舞。
すると翌朝、別人のように元気になった母が起き上がり、看護婦を驚愕させる。
奇跡はそれに留まらず、舞はテレビ番組で怪我をした小鳥を治してしまう能力を見
せる。
しかし、それが為に「オカルト親子」「イカサマ」と周囲に嫌がらせをされてしま
い、それまで住んでいた街を離れて今の街に引っ越すことになってしまう。
# 舞のこの力には吃驚。こんな力を持っているなら、佐祐理の怪我も一発で治せてし
# まうような……。力を見せることを恐れているのかもしれないですが。
# 前作ではこの力は出て来ていないと思うのですが…。出すとシナリオに色々と問題
# があるからでしょうか。それとも、今ではこの力は使えないのかなぁ。
# 世界ビックリショーに出た舞。そこで奇跡を起こして…。気味悪がられるのは判り
# ますが、ガラス割られたりペンキで落書きされたりするようなことでしょうか。
# 引っ越しの時に乗っていたのはキハ82系の気動車特急みたいですが…。お母さん、
# 普段から着物姿なんですね。
●舞と祐一との出会い
声「もうすぐ来るよ」
舞「誰が?」
声「舞のことも、舞の力も全部受け入れてくれる人」
舞「全部。舞を怖がったりしない?」
声「怖がったりしない。その子は強い子だから
引っ越し先でも一人だった舞。
麦畑で横たわる舞に、少女の声が語りかける。
その直後、舞も舞の力も受け入れてくれる人──7歳の祐一──と舞は初めて出会
う。
# 舞に話しかける「声」は、後に出て来る舞の力の欠片ということかな。怪我や病気
# を治すだけじゃなく予知能力もあるのかも。あ、それで真琴の居場所とか、あゆの
# 捜し物とかも気づいているのか。
# 普通の女の子は麦畑の中で寝たりしないと思う……。
# 本州に住んでると麦の収穫は梅雨前という印象がありますが、北海道の春まき小麦
# だと収穫期8月中旬〜9月上旬なので、丁度ストーリーに合ってます。
●うさ耳の意味
舞「うさぎさん?」
祐一「ハンデだよ。これなら見つけやすいでしょ」
(中略)
舞「私、この力の所為で、元の街にいられなくなったの」
祐一「でも、その力のおかげで、お母さんを治すことが出来たんでしょ?」
舞「そうだけど」
祐一「いつか好きになれるよ。その力が」
小麦畑で迷っていた祐一は、舞と仲良くなり畑で、小枝でチャンバラをしたりして
遊ぶ。
麦畑で隠れん坊をしても舞が見えないことから、ハンデとしてうさ耳のヘアバンド
を持って来た祐一。舞はそれをつけて祐一と追いかけっこ。
祐一に花を咲かせてみせる舞。祐一は、元の街を追われる原因となったその力をい
つか好きになれるよと言うのだった。
# 前作では知り合っていたということしか判らなかった祐一と舞の触れ合いが描かれ
# ました。祐一は舞の超能力について、特に怖がったりはせずに普通に接してくれた、
# ということでかけがいの無い友達となったということかな。
# そしてやはり前作では何故しているのか判らなかったうさ耳の意味も明らかに。可
# 愛く見せるため、じゃなくて隠れん坊で有利になるためだったのか。祐一らしい
# (笑)。
●魔物が来るの
祐一「明日で夏休み終わりだもん。家に帰らなきゃ」
舞「助けて欲しいの!」
祐一「助けて欲しいって何を」
舞「魔物が来るの」
祐一「魔物?」
舞「そう、魔物が来るんだよ。何時もの遊び場所に。だから二人で守ろうよ!」
祐一「また来るから。そしたら一緒に遊ぼう」
(中略)
舞「本当に来るんだよ! あたし一人じゃ守れないよ!」
(中略)
舞「待ってるから。一人で戦ってるから! だから! いつかきっと!」
夏休み終了前日。祐一が遊びに来ている水瀬家に電話をかけて来た舞。
何時もの遊び場所に魔物が来るのという舞。
しかし、祐一はまともに取り合わない。また来るからと。
実は遊び場の畑に建機が入っており、整地されようとしていたのだ。
また来るからという祐一の言葉を信じ、舞は一人で待ち続ける。
やがて時は流れ、夜の高校で舞は祐一と再会する。
お互いに正体に気づかないままに。
# 前作では、舞がかつて出会った祐一と別れたくないばかりに「魔物」と嘘をついた
# とばかり思っていましたが、遊び場所を壊す建機=魔物と考えると完全に嘘とは言
# えないような気がします。
# 夏休みが終わったばかりに別れる=悲劇って真琴の時もそうでしたが、祐一も罪つ
# くりと言いますか。
●魔物の正体
祐一「舞。魔物なんていない。最初からどこにもいなかったんだ。魔物は、お前が生
み出していたんだ。お前の力が、実体になったものだったんだよ」
舞 「何を言っているのか、判らない」
祐一「魔物を倒すたびに、お前が傷ついていったのはその所為だ。魔物は、いやお前
の力は、お前に告げたいことがあった。ただ力が強すぎて、俺には、あいつら
の言いたいことが判らなかった。残り一体になることで、やっと判ったんだ」
(中略)
祐一「お前は子どもの頃、友達を失いたくなくて、魔物が出ると嘘をついた。そして、
その嘘を自分で信じ込んだ。いや、信じようとしたんだ。その友達を俺なんだ!
俺達は出会っていたんだよ。ずっと昔に」
(中略)
舞 「あの時の男の子は私を怖がって逃げた。他の子達と同じように」
祐一「逃げたんじゃない! 夏休みが終わって、帰らなくちゃいけなかったんだ。次
の年も、俺は麦畑に行った。でもお前には会えなかったんだ。お前は10年間、
一人でこの場所を守って来たんだな」
舞 「私には判らない」
祐一「全部、本当のことだ。ほら、覚えてるか? 今日からはあの頃の舞に戻るんだ。
自分の力を受け入れれば、戦いは終わる。魔物は俺にそれを伝えたかったんだ」
祐一「笑えよ、舞。昔みたいに。お前は長い夢を見ていたんだ。もう戦わなくて良い。
剣を捨てるんだ」
舞 「剣は捨てられない。あたしはずっと、これに頼って生きて来たから」
祐一「いや、捨てるんだ。捨てなきゃ駄目だ」
舞 「剣を捨てた私は、本当に弱いから。祐一や佐祐理に迷惑をかける」
祐一「構うものか。俺も佐祐理さんもお前が大好きなんだぞ」
全てを思い出した祐一は舞に魔物は舞自身が生み出したものだと言う。
だから、魔物を倒すたびに舞自身が傷ついて言ったのだと。
子どもの頃、友達を失いたくないばかりに、魔物が出ると嘘をついた舞。
その友達が自分なのだという祐一。
舞はその友達=祐一が自分を怖がって逃げたと思い込んでいたが、祐一は夏休みが
終わって帰らなくてはいけなかったのだ。
舞に、元の舞に戻るように言う祐一。もう戦う必要は無いと。
# 第1話で祐一が麦畑を気にしていたのは、その後も麦畑に行っていたからでしょう
# か。でも、次の年には麦畑は無くなっていたので、多分別の麦畑に行ってしまった
# んでしょうね。
●舞、割腹自殺
舞「ありがとう。祐一」
祐一「ああ」
舞「ほんとうに、有り難う」
(中略)
祐一「舞! 舞、死ぬな」
魔物の正体を知った舞。
自分自身が作り出した魔物が佐祐理を傷つけたことを知ってしまった舞は、剣で自
らのお腹を刺して倒れてしまう。
# え〜佐祐理が病院からワープして(何故か制服まで着て)止めに来ないの〜と、実
# 際に刺してしまったのでびっくり。
# BLACK LAGOONの雪緒たんに続いて、美少女の剣での自殺ネタが再び。でも、首にぐ
# さりの雪緒たん(しばらくあの時の声が耳に残っちゃいました)と違ってお腹に刺
# したんじゃあっさりと死ねないと思う。
# 取りあえず刺した剣は抜かない方が良いと思う>祐一。
●長い長い夢から冷めて
祐一「ごめんな。遅くなって」
舞「良いの。ちゃんと来てくれたから。今度は、どこにもいかない?」
祐一「ああ。だって俺達は友達だろう?」
舞「友達でいてくれるの? 舞を怖がったりしてないで」
祐一「約束するよ」
祐一「あ…。傷が、塞がってる。君が、助けてくれたのか」
舞「きっと、今なら帰れると思うから。受け入れてくれると思うから」
祐一「君は、舞の」
舞「私は、舞の力のかけら。でもこう呼んで欲しい。希望って」
(中略)
祐一「舞。起きろよ。舞。夢から覚める時間だぞ」
自決した舞に泣き崩れる祐一。
そんな祐一に十年前の姿の舞が呼びかける。
舞に遅くなってと謝る祐一。
今度はどこにもいかない? という舞に、友達だろうと答え、約束する祐一。
いつの間にか塞がっていた舞の怪我。
祐一に呼びかけた声は、今なら帰れると思うからという。
その声は、舞の力のかけら。そして希望と呼んで欲しいという。
気が付くと既に夜は明けていて、舞は再び目覚めようとする。
祐一は、舞に夢から覚める時間だぞと言うのだった。
# 舞の力のかけら…というか、魔物のことですよね。それが今なら帰れるということ
# は、舞は実は力を失っていて、今後は力が戻る、ということなんだろうか。昇天す
# るという訳では無さそうだし。
# ラストシーンは7歳の時の祐一と舞ということで〆。真琴編と同じで時系列関係無
# しのイメージということでしょうか。
●次回予告
栞「お二人とも、相変わらずですね」
祐一「その内、遊びに行こうって、良かったら、一日つき合うぞ」
栞「やぁ! それ」
栞「その時のこと、覚えてますか」
あゆ「秋子さんが! 秋子さんが!」
栞「本当に時間一杯まで、こうしていられたら良いですね。もう一つだけ行きたいと
ころがあるんですけど、良いですか?」
第16話「真夜中の聖譚曲(オラトリオ) 〜oratorio〜」
栞編…かな。秋子さんが大変なのは未だ風邪をひく位かなぁ。
では、また。
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