古寺です。

SHIMADA,makoto さんwrote:

> kuno@gssm.otsuka.tsukuba.ac.jp wrote:
> 
>>   最近はこういう場合、鉄道用ではなくバス用のクーラーを
>> 工夫して搭載するなどして冷房化するというのも読んだこと
>> があります。
> 
>     国鉄時代の末期からそういう手法を使い始めました。
>    キハ38とかモハ105系の一部とかキハ47とかがそれで

キハ47,40あたりが、九州投入車まで含めて鉄道用の標準的な
クーラー搭載を諦めた設計になっていた点、国鉄の赤字とか、
地方用はこの設計が精一杯とかの言い訳とともに、別フォロー
にも書きましたけどまだ「通勤地獄対策」から都会で冷房を
載せ始めた時代である事、1〜2両単位で運用する車両に、そ
の両数で完結するシステムを押し込むと単価的に不利である
事など、地方用が10〜20年遅れるだけの理由は一応存在しま
したからね。
キハ38あたりは発想が変わって来て、改造でも使われるよう
な手法を新車からやっちゃえば積めるな...という状況になっ
てたわけかと。

>    二階建てバス用のクーラーを2台積んでいるのですが、
>    それでも冷房容量が足りないので扇風機を併用して
>    体感温度を下げ、誤魔化しています。

国鉄の中央とか、大私鉄の本社とか、ひょっとすると「新車は
ほぼ都市部向け」に作らされていたメーカーでも、この程度の
容量で済ませるという発想には、なかなかならなかったかと
思います。段違いに小さいですから。
103系冷房車とか、都市圏から普及した「標準的な容量」の
場合、20m車に200〜300人が詰め込まれ、片側4扉が2分以内に
解放されて外気が入る...ような使われ方が前提になっていま
すからね。
対してバスクーラー流用のケースだと、駅間5分前後、2扉の
ワンマン運用が中心、乗車もせいぜい百数十名が最大で、
これでヌルく感じる程度の能力ですから。半分も無いんじゃ
ないかな。

>     後、豊橋鉄道でかの名鉄ですら冷房化を諦めた車両
>    (形式失念)に路面電車用のクーラーを積んで冷房化
>    したという例もあります。

600V時代に国鉄の足回りに交換して入線した5200系ロマンスカー
(SR車)でしたっけ? 東急7000系、東武6000系(旧車体)などとと
もに、車体だけなら補強で行けそうな所、冷房用電源搭載場所
を考えない前提で、床下にまとまった空きなく機器を分散して
いたのが仇。後から追加出来なかったという例の一つでしたね。
名鉄スーパーロマンスカー3系列目の5500系が、日本初の特別
料金不要冷房搭載量産車となったわけですけど。基本性能や
メカを踏襲しつつも、配置の見直しの他、パッケージ型制御
器とかいうので艤装を小型化してスペースを捻出したと聞きま
す。
譲渡後に路面用に開発された機器で可能になったというのは、
床下に追加機器不要を前提とした600V直接駆動型が、当時は同
社鉄道線も路面と同じ600Vのままだったので使えたって筋書き
では無かったかなと。
うろ覚えですが。

#1500V直接駆動型ってのも、後に出たような気もしましたけど。
##チョッパで適当に降圧するんでしたかね? 忘れちゃった。