建築確認検査の民間委譲は、アメリカの会社の日本参入の為らしいが、
(そして現在は民間の建物で、こうした問題が起こっているが、)
「官から民へ」にすると、こうした競争問題が必ず起こり、結果コスト云々で
偽装・手抜き問題が起こる(建築確認に関して相反する利害者は存在しないのだろう
から)。

逆に言うと、今回の防衛施設庁の件にしろ、ある一定の余裕があれば(談合)、
きちっとした物ができるのかも知れない。


"村上新八" <shinpa@cronos.ocn.ne.jp> wrote in message
news:dsgcr6$hir$1@news-est.ocn.ad.jp...
>      コスト減と価格低下をねらった偽装設計のホテルやマンションは、建築確認
検査では発覚せず、強度が不足であっても震度5以上の地震が来なければ倒壊するこ
とはなく、地震が来て倒壊しても、そのときのどさくさでばれる可能性は低い、とい
うことになっるであろうから、ヒュ−ザ−や姉歯だけでなく、他でも行なわれていた
としてもおかしくはないのだ。
>  このような心配が現実のものとなった。姉歯を使った熊本県の木村建設施工の非
姉歯設計建物について強度計算した結果、建築基準強度を大幅に下回る建造物がある
ことが分かったのだ。
>  これを設計した事務所は「サムシング」という会社などだが、サムシング社は設
計士30人を擁し、これを4,5のチ−ムに編成して、年に数百件の設計をしていたと
いう。そのすべてが強度偽装ではないとしても、かなりの建物の強度が偽装されてい
た可能性はあるのだ。
>  これは由々しき問題である。「民でできるものは民で」神話でなんでも規制緩和
することが、それがどういうリスクが生じさせるのかを予想もせずにやった結果がこ
うなのだ。
>  コンクリ−トと鉄骨と合板の建物の寿命はせいぜい40年、寿命がきたらどんどん
壊して立て替えてしまう耐久消耗品だ。ヨ−ロッパの石造りの何百年の寿命を持つ建
物と違って、設計者や建築者として後世まで残そうとする誇りや名誉は持ち得ないの
であろうか。
>  それにしても、現建築物の総点検はもとより、設計審査の制度もシステムも総見
直しが必要だ。
>  村上新八
>