In article <newscache$pjdjri$zji$1@news01f.so-net.ne.jp> "SHIMADA,makoto" <shimada181@184.1818.yahoo.co.jp> writes:
> JR西日本が1月から「J-WESTカード」という自社カードの
>会員募集を始めるそうです。以前、投げ出した自社カードの
>名前からRを取っただけ、という芸の無いネーミングですが、
>結果や如何に?
ようやく、入会申込書が手に入りました。
12月前半にアナウンスして、2月サービス開始というに、
年内はチラシ類(1枚ものと8ページものの2種)だけで
正月休みが明けてから申込書が出回るというのも……

で、申込書を入手するまで判らなかったのがカード発行会社で、
結論としては、国際ブランドがJCBかどうかで変わります。

JCBの場合:JCB(いわゆる「本社」)
VISA・Masterの場合:UFJニコス

UFJニコスは昨年末にUFJカードと日本信販が合併してできた会社です。
UFJカード自体が三和カード(改めフィナンシャルワンカード)と
ミリオンカードの合併だから、かなり複雑な合併ですね。

JR-WESTカードのことを「以前、投げ出した」と表現されていますが、
歴史的経緯により存在価値が無くなってしまった結果ですから、
今度のとは条件がかなり違うだろうと思います。

歴史的経緯:
(1)元々「みどりの窓口」で使えるクレジットカードは
   JNRカード(分割民営化でJRカードに改称して現存)しか無かった。
(2)分割民営化の後、旅客6社が各々の選択をした。
   東日本と東海は、既存ブランドと一線を画したカードを発行。
   北海道と西日本は、既存ブランドと連携したカードを発行。
   四国と九州は独自カードを発行せずに、順次一般カードに開放。
(3)一般カードが使えないことに対する批判・要望が高まってきて、
   西日本は1999年、北海道は2000年に一般カードに開放。
   その結果、独自カードの存在価値が事実上無くなってしまい、
   西日本は2年後の2001年に廃止。(北海道はまだ存在しているらしい)
(*)ちなみに、東日本は2000年に自社カードにVISAブランドを付加して、
   2001年には「みどりの窓口」を一般カードに開放、
   最後まで抵抗していた東海も2004年2月に既存ブランド提携カードを発行し、
   同年4月に2001年には「みどりの窓口」を一般カードに開放した。

今回のカードの機能としては、
新幹線の「Express予約」の他、
In article <newscache$4n5ori$4k1$1@news01c.so-net.ne.jp>
>     利用実績に応じて「普通車→グリーン車」の
>    アップグレード優待、発券前なら何回でも予約
>    変更できる、スマートイコカに現金、カード
>    無しでチャージできる、
が挙げられていますが、本質は
・新幹線の「Express予約」
・「SMART ICOCA」
の2つで、あとはオマケだと考えるべきだと思います。

ICOCAにクレジットでチャージするのに
手間がかかる(窓口で処理しなければならない)のは、
以前からの懸案だったのだと思います。
そこへExpress予約を山陽新幹線にまで拡大する話が漸く決着することになって、
両方まとめて決着しちゃおうという話になったのではないでしょうか。

                                戸田 孝@滋賀県立琵琶湖博物館
                                 toda@lbm.go.jp