宗樂@立川です。

In article <crtsr7$mnl$1@news511.nifty.com>,
I wrote:
>  と、メモ代わりに書いたところで、これからPCに組み込んでみます。

 というわけでR-AID3A-LED(以下R-AID3A)をPCに組み込みました。

1. 準備編

 別途用意したものは45cmのATA66/100対応のATAフラットケーブル2本にスリ
ムケーブル1本とミラー用HDDが1つと固定用のネジ(R-AID3A用にミリネジ、HDD
用にインチネジ)で、いずれも手持ちのものを使いました。後述しますが、こ
のPC特有の問題で実はこれでは足りなかったのでした…。
#IO DATAの製品だとユーティリティプログラムやATAケーブル、電源の分岐ケー
#ブル等もセットになっているようです。手持ちが無くて時間的に余裕がある
#ならIO DATAの製品を購入した方が楽かもしれません。

 まずは念のためGhostで現状の環境をバックアップ用のHDDに複写しておきま
す。終わったところでバックアップHDDを外して、ケースを開けて組込み開始。

 ちなみに、

MB:  ASUS P4P800
HDD: Seagate  Barracuda 7200.7 ST3120022A × 3
OS:  WindowsXP Pro Sp2

というような環境です。


2. 組込み編

 この製品は3.5インチベイに組み込むことになるのですが、我が家のPCの構
成には一つ問題があり、ケーブルの取り回しで苦労させられました。

 Ghostでのバックアップ用にHDDキャリングケースを用いていて、普段はこの
HDDは切り離して使用しています。そのため、キャリングケースはATAケーブル
の中間のコネクタを使い、その他のATA機器で端のコネクタを使って終端し、
ケーブルがスタブになってしまわないようにする必要があります。また、DVD
マルチドライブが二つありまして、コネクタの方向等の関係から

            + HDD(M) + USB/IEEE1394 IO  5インチベイ1(最上段)
            |
IDE0 -------+ キャリングケース(S)       5インチベイ2

            + DVDマルチドライブ1(M)     5インチベイ3
            |
IDE1 -------+ DVDマルチドライブ2(S)     5インチベイ4(最下段)

というようなつなぎと配置になっていました。

 そういうわけで、上記のHDD部分にR-AID3Aを置いてケース下部の3.5インチ
ベイにHDDを設置するつもりだったのですが、45cmのケーブルだと微妙に長さ
が足りません。HDD群とDVDドライブ群を入れ替えれば問題解決なのですが、キャ
リングケースを最下段に持ってくるとメモリと干渉してしまい、設置できませ
ん。またキャリングケースを3段目に、R-AID3Aを最下段に設置するとR-AID3A
からHDDへつながるATAケーブルをキャリングケースの出し入れの際に挟み込ん
でしまう可能性が高く、危険なので止めました。

 最終的に

            + DVDマルチドライブ1(M)     5インチベイ1(最上段)
            |
IDE1 -------+ DVDマルチドライブ2(S)     5インチベイ2

IDE0 -------+ キャリングケース(S)       5インチベイ3
            X USB/IEEE1394 IO           5インチベイ4(最下段)
            + R-AID3A(M)+-+             3.5インチベイ1
                        | |
FDD  -------- FDD       | |             3.5インチベイ2
                        | |
                        | + HDD1(M)     3.5インチベイ4
                        |
                        +-- HDD2(M)     3.5インチベイ6

のようになりました。キャリングケースとR-AID3Aの間はケーブルを捻る必要
があり、フラットケーブルだと辛かったのでスリムケーブルを使いました。;-(

 ここまで組んで、ふと電源コネクタが足りない事に気付きました。R-AID3A
はFDD等と同じ小型の4pinコネクタを使っています。しかし、このPCでは2つあ
る小型4pinコネクタをFDDとIEEE1394カードで使ってしまっていました。あい
にく小型4pinの分岐ケーブルは手持ちがなく、しかたがないのでとりあえず
IEEE1394の電源を外してそれをR-AID3Aに使いました。
#あと、ケース側の問題もあるのでしょうが、黒い塗装がバリに引っかかって
#所々はげてしまいました。色なし(地の色)か白の方が傷が目立ちにくいかも。

3. 初期設定編

 DIP-SWの設定はとりあえずデフォルトで問題無さそうなので、そのままとし
ました。

 R-AID3Aでは最初に繋いだHDDをメインドライブとし、次に繋いだHDDをミラー
と認識しますので、まずはメインのHDDのみ一台繋いで起動します。ブザー音
とLED表示がマニュアルのとおりとなっているのでとりあえずは大丈夫そう。
ついでに状態表示ユーティリティをインストールしておきます。

 一旦電源を切り、ミラーにする方のHDDを繋いで起動します。ブザー音とLED
が点滅し、マニュアルに書かれているとおりにリビルドが開始されました。

 しかし、LEDの表示が若干マニュアルと違っていて、最初のうちは進行状態
表示のLED(STATUS LED)が高速で点滅(マニュアルには1秒間隔で点滅となって
いる)して、ある程度進んだところから1秒間隔での点滅となりました。
#LED4つでそれぞれ25%ずつで点灯するようになっています。最初は高速で点
#滅、しばらくすると1秒間隔で点滅、25%分進むと点灯、次のLEDが高速点滅
#を開始して…という感じです。

 しばらく(1時間弱くらいか?)するとブザー音がしてリビルド終了です。他に
比較できるようなものを知りませんが、Ghostでのバックアップ時間を考える
と120GBの容量にしてはまずまず高速かとおもいます。


4. 運用編

 とりあえず今のところあまり高負荷はかけていませんが、問題無く使えてい
ます。やはりHDD単体に比べると若干スループットが落ちている気もしますが、
実用上問題ないので良しとします。

 まだGhostでのバックアップとかデフラグ等も試していませんが追々やって
みようと思っています。

 信頼性はどうかという問題はありますが、ドライバとかあまり細かい事を考
えずに簡単にRAID1相当の環境を作れるのは良いですね。:-)

 それにしても、ケース内がケーブルで埋め尽くされてしまいました。(^^;
今回、とりあえずで押し込んだのですが、IEEE1394カードへの電源供給用に
4pin分岐ケーブルを用意するのとあわせてもう少しケーブルの取り回しを考え
ないといけません。
#S-ATAでもう一つHDD追加とか考えていたのですが、このケースだとさすがに
#辛いなぁ…。

 ケーブル(ATA/電源)のことを考えると5インチベイへの組込みタイプのもの
の方がすっきりまとまりますね。5インチベイを2段開けられるならそちらを使っ
た方が宜しいかと思います。

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Koichi Soraku
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       jg4kez@ja6ybr.org
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