てつたろです。

"Shinji KONO" <kono@ie.u-ryukyu.ac.jp> wrote in message
news:3990737news.pl@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp...
> 河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

お疲れ様です。

> In article <20041020043911.A6FE.MUELLER.----CUT_HERE----@inter7.jp>, Sampo
<mueller.----cut_here----@inter7.jp> writes
>> Shinji KONOさんの<3990736news.pl@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp>から
>>>>本当に微量で大量に複製されるってことなら、日本でも、大量の
>>>>BSE牛が発見されいるはずです。
>>  そういう想像だけでものを言おうという姿勢はあまり科学者として
>>  褒められたものではありませんね。
>
> え?
>
> 日本でのBSE牛の発見率が十数頭ってのは事実ですよね。

正確には14頭、事実です。

> でアメリカではカナダからの輸入牛が一頭なんでしょ?
> それが事実ですよね。

事実です。

サンプルの取り方が違うので比較になりません
けれども。

> で、それがどうしてかもわかっていて、アメリカでは動物性飼料を
> 大量に使ったりしなかったからです。

「大量」の定義が不明ですが、牛の肉骨粉は
使用されていましたし、禁止後の2002年の
調査では多くの生産者がこの法律を無視し、
あるいは十分周知徹底されていなかったため
に、肉骨粉が使用していました。
# 現状、どの程度改善されたかの情報は残念
# ながら知りません。

「30ヶ月未満の牛は検査しても発見できない」
の理屈なら、現在30ヶ月未満で肉骨粉を飼料
に育った牛は「大量に」存在します。

> 一番ひどかったイギリスでも人への感染は100人程度、

ブブーッ!^_^;
「vCJDと確認された死者の数」が正解。
正確には(2003年12月1日の情報ですが)死因
がvCJDと確認された者が101人、推定を含める
と137人になります。

摘出された英国人12000人分の盲腸や扁桃腺
から異常プリオンが検出されたのは3人。
単純に人口比で計算すると4000人に感染して
いる可能性があります。

> 異常プリオンが微量でも感染するって方が想像だと思うけど...

「微量なら大丈夫」というのも想像のように
思われますが。

ようするに「判らない」ことが多いから、
皆騒ぐのです。
後日「あの時は騒ぎすぎたね」で済むなら
僥倖。
「あの時、もっと注意しておけば」と後悔
するのもよくあること。
# 海外で狂牛病騒ぎが起きたときの日本の
# 対応がまさにそれでしょう?

> で、日本の牛の危険性よりもアメリカの牛の危険性を
> 大きく見るにいたっては、僕は事実を無視していると
> しか思えないです。

「どちらが大きい」という問題ではないです。
実際に見えている情報が、米農務省の都合の
いいように歪められています。

> 一方で、オーストラリラ産に関してはフリーパスだし。僕は、
> アメリカとオーストラリアのBSE牛の危険性は同程度だと思う。

以前に書きましたが"GBR"は無視ですか?

> なんで、危険性の低い問題をこれだけ重視するかと言うと、

「危険性が低い」と言い切るに足る情報が
見えてきません。
既に記事にされている以外の具体的なデータ
をお持ちなら教えてください。

>     日本の食の安全性に関する生産者の意識が低い
> からですよね。

真面目に取り組んでいる生産者だっています。
米国にも、きっといることでしょう。
# 「禁止後にも肉骨粉を使い続けていた」と
# いった、悪いニュースだけが流れるので。

> これは、その通り。BSE牛も、雪印事件も、O157 も
> 記憶に新しい。

BSEで腹が立つのは偽装事件。
雪印事件は契約酪農農家に損害を与えた事件
だったと思います。
利益優先で信頼を失うのは大企業に多いです。
「責任の擦り付け合い」で逃げられるという
思い込みが管理者個々人にあるのでしょう。
「生産者とO157」といえばかいわれ事件を
思い出しますが、あの時は生産者の何が問題
でしたっけ?

> 問題なのは日本であって、そこを無視してはいけないです。

"GBR3"認定をごねる日本の対応は見苦しい
ものがあります。
しかも、この情報が新聞に報道されたのを
読んだことが無い。

> 今回のアメリカの騒ぎは、そこから目を
> そらすための花火だと思う。

「日本の牛肉は検査しなくても安全だ」と
思わせようとしているのが問題だと思い
ます。(生産者保護かも)

だからといって米国の問題も無視できません。

「騒ぎすぎ」で風評被害を受けるのは生産者
だから、生産者保護を考えるなら騒ぎすぎない
ほうがいいですね、きっと。

-- 
この記事へのメールは到達可能ですが、基本的に
読まずに捨てます。
私宛のメールは以下にお願いします。
ttn8ji34w8@mx1.ttcn.ne.jp