Re: BSE検査の緩和
てつたろです。
以前に書いたことは極力冗長を避けますので
詳細は昔の記事をご参照下さい。
"Shinji KONO" <kono@ie.u-ryukyu.ac.jp> wrote in message
news:3990719news.pl@rananim.ie.u-ryukyu.ac.jp...
> 河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
お疲れさまです。
> In article <ckopuv$d2i$1@news01.point.ne.jp>, "tetsutaro"
<tetsutaro_zzz@yahoo.co.jp> writes
> > で、「検査費用の無駄だから止めちまえ」が
> > 現在の方針です。
> > 何かが変です。
>
> 無駄なものやるの好きなの? それが「お祈り」みたいなものである
> ことは承知なんですよね。
かつて「30ヶ月未満には無駄」と言われて
いましたけど、検査したから2頭発見した
訳です。
最初から「無駄」といって検査しなければ
発見できませんでしたね。
# 「14頭中2頭」って統計的に無視できるほど
# 少ない確率ですか?
で、現在は「20ヶ月以下には無駄」となって
いるけど、これって「21ヶ月で発見された」
=「20ヶ月以下では発見されていない」から
決めた限界な訳です。
これのどこが「科学的」ですか?
私は「経験的根拠」と思います。
# 14例じゃ「統計的」ですらないし。
これが家電等の「初期不良は無償交換」で
済む話なら、検査費用が不良の交換に掛かる
費用を越えたら「無駄」と言えますけど、
人命ってお金に換算しづらいですから。
# 「できない」とは言えないけど。
> そして、単に「国内生産者保護」の意味しかないこともわかって
> いるわけだよね。
確認しますが「安価な米国産牛の輸入を禁止」
することを「国内生産者保護」と言っている
のですよね。
# 認識違いならご指摘をお願いします。
もし米国が検査を承諾して輸出を始めれば、
「検査しても米国産牛の方が安い」でしょう
から「保護」にはならないと思います。
米国の精肉業者の労働組合は「自分達の安全」
も考えて「検査を実施すべき」と言っている
のに、敢えて検査を拒否する米国政府は誰を
保護しているのか。
「国内業者(労働者ではなく資本家の)保護」
に熱心なのは米国です。
> そして、その保護されている国内生産者が、B91年からSE情報を無
> 視し、この状態をひき起こしながら、責任を追求されるどころか、
> 「損害」を補償されているわけだ。本当の被害者は、消費者であり
> 小売り業者であり、料理店でしょ?
一番の被害者は消費者ですね。
損害補償を悪用しているのは一部の卸し業者
です。
そして最も責任を追及すべきは政策の遅れた
政府です。
# 政府が禁止した後でも肉骨粉を使い続ければ
# 生産者の罪。
# もっとも、禁止のアナウンスを十分に行わ
# ないのは政府の罪。
## 実際にそうなっているのは米国です。
> > より精度の高い検査方法の確立こそ必要では
> > ないでしょうか。
>
> でも、問題は異常プリオンの蓄積なんだよね。ウィルスや細菌
> と違って小量とったから大量に複製されるってわけじゃない。
え?「蓄積」?
「体内に取り込まれたBSEの異常プリオンは
複製されない」という研究結果をご存知なの
ですか?
# ウィルスや細菌だって、少量なら免疫機能
# のお陰で発症する確率は低いと思います。
> もし、本当に微量の異常プリオンが問題だったら、もっと、
> 大量に感染していると思う。
経験的判断ですね。
これが河野さんの「安全」の判断基準ですか?
# 経験則も十分な事例さえ積めば有効ですが。
重金属中毒のような「蓄積」の問題ではあり
ませんよ。
異常プリオンは一つでも脳に入ったら最期、
そこで複製されます。
マウス実験でも脳に直接異常プリオンを注射
した場合、100%感染するそうです。
経口の場合、感染率は下がりますが、感染と
非感染を決定付ける要因は判っていません。
# 「経口の壁」
大量感染が発覚しないのは、「大人の正常な
消化器官は異常プリオンを吸収しない」のと、
「体内に取り込まれた異常プリオンが少量
なら、脳に到達する確率が低い」ためだと
思われます。
# 「発症までの潜伏期間が長い」ので感染に
# 気付いていない分もありそうですが。
いずれにせよ、多くの毒物のように「少量
なら無害」という訳ではなく、「若年層には
リスクが高くなる」という特徴もあります。
# 「vCJDの発症者の多くが若年層」ってご存知
# ですよね。
英国での「感染」者は「4000人に1人」と推定
される統計データがあります。
脳のプリオンが侵されているかどうかは脳組織
を採取して調べないと判らないので、「感染
者」全てがvCJDを発症するとは限りませんが。
> そういう意味でも検査の精度をあげること自体に意味はないんじゃ
> ない?
「少量の異常プリオンではvCJDにならない」
ということが科学的に解明されているなら。
# 当然、「少量」がどの程度なのかも判明
# していることが条件。
> > 米国の「危険牛の76%は未検査」なんてのは
> > 問題外ですが。
>
> もっと、発生率に目を向けるべきだと思う。日本の牛の方が米国
> の牛よりも異常プリオンに関しては危険です。
「危険牛」とは「ヘタリ」などのBSE発症
が疑われる症状を示した牛のことです。
米国政府が検査をしたがらない事実がある
以上、米国産牛肉は信用できません。
> > =危険部位の適正な除去
>
> これは重要だと僕も思います。このあたりの情報公開が重要ですよ
> ね。ちゃんとやっているなら、それは付加価値になるわけだし。
>
> > 3.防御
> > =感染源の確実な遮断
> > これが一番重要でしょう。
>
> といっても、肉骨粉の禁止以外に特に方法があるわけでもないです。
これらさえ徹底できていないのが米国。
> BSE は、ちょっと騒ぎすぎ。はっきり非科学的だと思う。
科学的に解明されていることを無視するのが
「非科学的」であり、解明いないことに対して
警戒するのは別の問題でしょう。
# もし河野さんが「解明された」情報をご存じ
# なら、以前から言っているように情報源を
# 教えて下さい。
> その一方で、危険部位の除去みたいなところは、やっぱり情報が隠
> されている。それは、業者のコストを増大させるからなんだよな。
これは、「日本では危険部位の除去が不適切」
という情報でしょうか。
そうであれば由々しき問題です。
情報限を教えて下さい。
> 安全より利益を優先させる生産者には、もっとペナルティを
> 課すべきです。
本当に利益を優先させるなら真っ先に信頼
の確保を行うべきですね。
目先の利益に囚われるのはただの馬鹿。
どんな業界でも(医療も自動車も)馬鹿はいる
ようですが。
# 「自動車」はhealthネタではないですけど。
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