>>> 1つの箱を観測せずに2つに区切った場合を理解するには、
>>> 最低でも、もう1つの次元の存在が必要です。
> 
> H = p2/(2m) + δ(|x-x0|)δ(|y-y0|)δ(|z-z0|)
> の箱の中で自由運動する量子を用意し、
> 
> x = 0 (y-z平面)に壁δ(x)を置く前後で、観測を行わない場合
> 量子は、x < 0、x > 0の両方に広がって存在する。


この問題の設定で重要なのは、
時間に依存するポテンシャルの変化が
働いている点にあります。

その変化は量子の存在範囲の空間を
その量子に一切触れずに、
変更するものになっています。

量子は、その存在のあり方で人を欺く性質を
持っていますが、
この性質によって、逆に量子自身は
縛られた存在となっている事が、
この問題の設定で見えてきます。

その存在を確定しない限り。
おかしな範囲に存在せざるを得なくなる訳です。

まだまだ、いろいろな問題設定が可能であり、
その存在を確定せずに、その存在のあり方を
追い詰めていく方向がありうると思います。