青龍です。

"iizuka" <iizuka@comp.metro-u> wrote in message news:cjamm4$hgu$1@swallow.comp.metro-u.ac.jp...
>  飯塚(東京都)です。
> 
> "shuji matsuda" <shuji__matsuda@hotmail.com> wrote in message
> news:2rho0fF1abs3oU2@uni-berlin.de...
> > In article <ciqsj7$fim$1@swallow.comp.metro-u.ac.jp>,
> > "iizuka" <iizuka@comp.metro-u> wrote:
> > : 20万も30万も「たくさん」という意味で、変わらないのが私の感覚です。
> >
> > そんなことをいうのなら、『たくさん』と『すくない』もかわらんのじゃ
> > ないでしょうか。
> 
>  何万人も死んで、『すくない』という選択肢はないので、大丈夫です。

 結局、このあたりが南京大虐殺における、虐殺人数論争の不毛さを象
徴していますね。
 「中国が30万人虐殺説を捏造して、日本に難癖を付けてきている」という
Shiroさんのような主張は、では実際には犠牲者はどのくらいなのか、その
犠牲者数は大虐殺と呼べないような規模なのかという問題を避けているに
すぎません。
 なぜ、これらの問題を避けるかと言えば、もし虐殺人数を算定し数万人の
犠牲者を認定するとすれば、それが大虐殺と呼ぶに十分な規模であること
を認めざるを得ないからでしょう。

 そして、自らの認定した虐殺人数でも十分大虐殺と呼べる規模であること
を認めてしまうと、今度は中国の主張する人数が、南京大虐殺における日
本の道義的責任という点に関しては、余り大きな意味を持たないことも認め
ざるを得ないのです。
 ちょっと考えれば解ることですが、虐殺人数が30万人か、10万人か、数
万人かで、日本軍の道義的責任が質的に異なることにはなりません。どの
人数を採用するにしろ、日本軍が国際法に違反し、多くの中国人を不法に
殺害し、暴行したことの罪深さは変わらないのです。

 虐殺肯定派も中国の主張する30万人説については疑問を持っている人
が多く、その点では否定派と違いはありません。結局、虐殺否定派と肯定
派を分けるのは、事件における日本の道義的責任を認識して議論できるか
どうかという点にあるのではないかと思います。