嶋田@京都です。

Masahiko_KODERA wrote:

> 短時間定格という概念も採り入れられましたね。

         30分定格で3,450kWです。1,300t牽引で関ヶ原を登るには
        3,500kW必要だそうですが、30分力行しっぱなし、ってことは
        無いだろうし、ましてや1時間ぶっつづけでは、ってこと
        でしょうね。

> EF66比較でも劣らない数値だったと思います。

         30分定格出力3,450kW(EF210)と1時間定格出力3,900kW(EF66)
        の差をどれぐらいに評価したらいいものかわからないのですが、
        EF66に近いことは確かだと思います。

>>         EF200が種々の問題を抱えていて、それに代わるためにEF210が
>>        製造されたのではなく、あくまでEF210はEF65の後継機であり
> 
> それは代替名目としてでしょう。
> 
> #501系が403系の代替新製だったから近郊型に区分すべきか、みたいな。

         それではEF210の配置が吹田ではなく、岡山ばかりなのはなぜ
        でしょうか?

> ・EF200は当面オーバースペックである(1600t牽引のメドが無い)
                        :
> ・現状の必要性能を精査した上でEF210を設計、性能的に劣るEF65から優先
>  代替
> ってことではないでしょうか?

         EF200の投入が「勇み足」であったことは間違いない
        でしょう。しかし、だからと言っていくら「並」の性能
        であってもEF66を下回るまでスケールダウンするのも
        また「勇み足」ではないでしょうか。
         EF200を見かける事が減った時期の方がEF210が揃い
        始めた時期よりも後のような気がするのですが。
         いくらEF200がEF66並みの使い方しかできないにせよ、
        EF66とEF210ばかり多くてEF200をほとんど見かけなく
        なった、ということはEF200に何らかの問題(出力過剰や
        変電所容量ではなく)が起こっているように思えます。

> 「「ウィキペディア」と言う」の「無理に量産した事での不具合」ちゅーのも
> よく分からないのですが。公の情報で何か有りましたっけ?

         この種の問題ってよほど社会的に騒がれない限り
        「負の部分」は「公」にはされないんじゃないでしょうか?
        EF500が試作機1両で終わり、その試作機も早々と廃車
        されてしまった理由も「公」にされましたっけ?

> 車体は戦車の様に頑丈(機関車としての性能に効くかはっきりしないが、
> 死重とするよりはと頑丈に作った)、

         それはおっしゃる通りと思います。死重にするぐらいなら
        乗務員と機器を守ろう、ってことでしょうね。機関車はある
        程度重量が無いと空転しやすくなりますし。非電化だった頃
        の呉線で軽軸重化したC62は乗務員から嫌われていたそうです。

> 電機品も結果的には能力の数割落ちで使ってるわけですから、
> 故障多発となるような「無理」を感じないんですよね。

         このあたりが案外、負荷を掛けていないから長持ちする、
        っていう従来の常識が通用しないんじゃないか? と疑って
        います。エレクトロニクス機器っていうのは案外弱いところ
        (経年による吸湿とか)がありますから。
         私は真空管から半導体へ代わる時期に育ったので「半導体
        は真空管と違って半永久的」という観念が染みついていたの
        ですが、駅や車両のLEDを使ったディスプレィが案外な
        短期間で一部不点灯になったり、どこかの私鉄でチョッパか
        何かパワーエレクトロニクスを使った電車の制御装置が
        十数年で取り替えないと保安上問題がある、と何かで読んだ
        ような覚えがあります。EF200にも「アキレス腱」があった
        のではないかと思っている所以です。

> 嶋田さんが最初の記事で書かれていた「ひょっとしてキハ130の二の舞でしょ
> うか?」については、少なくとも車体に関しては正反対の性質が有るので、
> ちょっとピンと来ない。

         確かにキハ130は最初から安作り丸出しでしたから、少なく
        とも外観上は違いますね。「新しい物が長持ちするとは限ら
        ない」の例としたつもりでしたが、比喩が不適当だったかも
        知れません。

>「牽引機はEF66とEF210ばかり見かけ」るのは、
> 東京〜大阪、または下関という広域運用の中での数の問題で、

         やはり輸送需要が多いのは東京−大阪間でしょう。2年ぐらい
        前までは昼間でも嫌と言うほど見かけました。それが一斉に
        (京阪神地区では)深夜早朝ダイヤに移行したのでしょうか?

> 色褪せて見える
> のは広い側板が淡い色調で...同時期に新塗色になったと思うEF66も相当
> 汚れたまま使われてますけど。そういうためじゃないんでしょうか?

         そろそろ全検にかかる頃かと思いますが、どうせ廃車にするん
        だから、なんてことじゃないか? と勘ぐっています。

> #貨物機をあんまり過剰に洗車したらどうかと思いますけど、汚れにくいよう
> #にはしておいて欲しいですね。EF210の意外とダークな部分が多いのはいい
> #かもしれません。

         でも、DLの新塗色は不評らしいですよ。視認性が悪い、って
        ことで。それでED76 551まがいのDE10の新新塗色が試行された、
        って聞きました。EH500のやたら塗色のバリエーションが多い
        のも何か試行錯誤している、っていう感じです。最近の増備車
        ではどうやら方向が決まったようですが、そのうち初期の車両
        も塗り方ぐらいは揃えられてしまうんでしょうか。

> 貨物は京阪神深夜通過と早朝着の列車が需要が高いといいます。日中、新快
> 速の隙間を走ってるのはまだEF65牽引も多いようで。

         EF65牽引の貨物こそEF210の増備に比例して見かけなくなり
        ました。ほとんど甲種回送の牽引機専用みたいになっている
        感じです。

         そう言えばEF510はまだ見かけていません。量産に入った
        とは言え、数がまだ少ないからでしょうか? 代わりに(?)
        白線入りの更新機ながら目を覆いたくなるほど(少なくとも
        外観は)ボロボロのEF81は時々見かけます。


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         /------  嶋田 誠 (SHIMADA,makoto) ------------
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