takehiro yanagiさんの<c88q45$5ka$1@news2.bekkoame.ne.jp>から
>我々の【絶対運動と絶対静止の相当原理】を論破できなければ、君自身の
>下の発言、

相対運動では記述できない理由が書かれていないので、
絶対運動を導入する必然性がありません。
3体問題はそのその相対座標をどこにとるか、だけが問題解くのに必要なので
あり、その座標が絶対である必要はありません。
(3体問題が解けないのならば、惑星の運動は記述できません。惑星の運動が
相対性原理のもとで大きな誤差なくかつシンプルに解決可能であることに注
意)

3体問題に関して間違っているのは、
> 上の考察から、図1のように三体関係の「速度基準の設定は唯一」という
結論に導かれる。又この結論は「個数選択公理(数学基礎論)」にも則ってい
る。
> そして重要なのは、速度基準に選んだ物体Aは静止しているとしなければ
ならないことである。何故なら、物体Aが静止していないと仮定すれば、物体
Aは運動体だから、速度基準体が他にも存在して図2と同じ状態になる。しか
し図2は成立しないため、物体Aの運動の仮定は否定される。すなわち「速度
基準体は静止している」という推論である。

上の文章は「速度基準が静止しているものであれば、速度基準の設定は唯一で
なければいけない」のに過ぎないのに、前の条件がすっぽ抜けているところに
問題があるわけです。

つまり、ここの図2でいう速度基準が静止でなく、かつB,Cで矛盾ない速度で速
度基準が記述できるのならば、Aの速度というのはBを基準にしてもCを基準に
しても矛盾はしません。(ベクトルの線形性から導き出せます。)

そうすると、後半の文章は意味がないことがわかります。というか、むしろ前
の文章を否定することを意味します。
つまり、
物体Aが静止していないと仮定すれば、物体Aは運動体だから、速度基準体が他
にも存在することになります。しかし、それぞれの速度は矛盾なくAの速度を
記述できるような速度基準体が別にもう一個増えるだけです。
ここから「速度基準体は静止している」という推論が否定されます。

#そもそも、あなたの「時空数学原理」は間違ってます。
#物体の速さは移動距離/時間ではありません。これは平均速度を求める式。
#物体の速度は物体の座標を表す関数F(t)をtに関して微分したときのある時刻
でのベクトルだし、速さはその大きさに過ぎない。
#別に、この定義だと時間と時刻の違いを意識する必要はありません。微分す
るという操作が時間の中からある時刻を取り出す操作になっているわけで、物
理学者も数学者も(少なくとも、ニュートンの時代以後)わかっている問題で
す。



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Yoshitaka Ikeda mailto:ikeda@4bn.ne.jp