あえてfj.sci.mathとfj.sci.physicsを加えます。

# また、下らんアホが投稿先云々言ってくるかもしれんが・・・

つまり、問題とされるのは

 ”リスク”に対する妥当な報酬はいかにして理論的に計算され得るのか?

ということです。

"yam" <h_yam@h8.dion.ne.jp> wrote in message news:3sokc.183$Cq5.115@news1.dion.ne.jp...
> 
> "Shinji KONO" <kono@ie.u-ryukyu.ac.jp> wrote in message
> news:3989683news.pl@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp...
> > この言い方って、あれだよね。
> >
> >     青色発光ダイオードに対する発明者の貢献は0%だ
> >
> > っていうどっかの会社の主張と似ている... 人のすることは評価しないで、
> > 悪いところばかり見付けるみたいな...

(中略)

>  繰り返しますが、自分でリスクを負わないくせに、利益だけさらおう
>  というあさましい考え方は、掛け金を払わないくせに「当たりを的中
>  させたんだから、金をよこせ」といいっているようなものです。
>  ラスベガスあたりでそんな事をしたら、どこぞの砂漠に埋められて
>  干からびたミイラになるのがオチですね。

このスレッドに登場してきたリスクの報酬に関する事例は3つ。

1、アメリカ人トラック運転手がイラクで仕事をする場合に得られる妥当な報酬額は?

2、危険を承知でイラクでボランティア活動をする場合、ボランティア団体から活動費
が与えられるが危険に遭遇した場合を考慮した場合妥当な報酬額はどうなるか?

3、会社が赤字になろうが給料が完全に保証されている研究者が大発明をしたときに
得られる妥当な報酬額は?

いずれも「リスクに対する妥当な報酬額はいくらか?」ということになると思います。
これを理論的にきちんと決めることは果たして可能かどうかですが、恐らく保険などの
考え方を援用すれば可能なんだろうと思います。

つまりは、リスク事象の起こる確率が先見的与えられているとして

報酬額=比例定数×(リスク事象が起こった時に本人が受ける損害額×リスク確率+
           リスク事象が起こらない時に本人が与えた利益×(1−リスク確率))

かなぁと。簡単のため比例定数を1として、例えば1の事例の場合

¥1000万=¥10000万×リスク確率+¥500万×(1−リスク確率)

から逆算するとリスク確率は約5%となります。

同様に3の事例の場合、研究が成功しない確率をどう算定するか難しいでしょうね。
上の場合と違って研究者は成功しない場合でも全くリスクを負うことはありません。
その分を研究者の成功報酬額から割り引く妥当性は十分あるでしょう。

リスクを全く負わない人間の成功報酬の計算がどうなるのかはよくわかりませんが
その反対側にはリスクを負っている者がいるわけですからそちら側から計算して
割引率を算定できるとは思います。

まぁ、いずれにしても”リスク事象の起こる確率が先見的にわかっていない”のが
普通ですからこういった計算は難しくなるんでしょうね。