及川@jahです。

ちなみに、米DMCAには、キャッシュに関する避難条項があるそうです。
http://www.zdnet.co.jp/news/0307/11/ne00_google_2.html
もっとも上記ページにある通り、検索エンジンのキャッシュには適用され
ないのではないかと言う意見もある模様。

それと、この件については、どの国の著作権法(に相当する法律)を適用
するべきかと言う点、及び、そのページが著作権法で保護される著作物か
と言う点は、
    日本の著作権法が適用される
    著作権法で保護される著作物である
とします。

In article <bg8l9p$bg7$1@nn-tk104.ocn.ad.jp>, k_mina@apple.ocn.ne.jp says...
>(2) 疑問点
>
>  1. キャッシュをすることは、つまりWebページを複製することである。

基本的に同意。
#ただ単純に複製としてしまうと、proxyなんかはどうなるんだと言うこと
#になりそうだけど。

あと12条の2第2項ってえのもあるんで、複製→許諾なくば違法という
図式は短絡かもしれない。

>  2. 巡回するWebページは、サイト管理者の使用許諾していないページ
>     も含まれている。
>     Googleの場合、登録申請していないページも巡回してキャッシュして
>     います。私の会社の同期の未公開サイトが検索に引っ掛かって
>     本人が驚いていました。

ここで言う許諾が63条に言う許諾であってもそうでなくても、何ら防御
措置を講じずにWeb上にファイルを置いて、それでいて閲覧に許諾ないし
管理者の許可が必要というのは無理があると思うんだけど、如何でしょう。

そりゃあパーミッションを設定していたとか、パスワードを掛けていたの
に、といった場合なら、技術的保護手段を回避されたと言えるかもしれな
いけど、今回はそういった場合じゃないでしょ。

>  3. Web上に公開することは、著作権法30条の「私的使用のための複製」
>     にはあたらないとの見解がある。

今回の件には影響しないように思います。


てなわけで、
    検索エンジンのキャッシュは必ずしも複製権を侵害してはいない
    見られたくないものは見えるようなところに置かない
となる......のかなあ?

-- 
-----------------------------------------------------
ではまた                   mailto:oikawa@po.jah.ne.jp
 
物事の肯定的な側面を証明するより、
否定的な側面を証明する方が、はるかに難しい
-----------------------------------------------------
以下、8/17まで
8/17(日) Y‐33b ハーベストホーム