高崎です。

Koichi Soraku さん wrote <bclcv2$7g6$1@news512.nifty.com>

> > 冗談はさておき,ブレーキの焼き入れって,みなさんは,やっていますか?
> 
>  基本的にやっていません。(^^; 個人的には焼き入れよりもむしろ慣らしの
> 方を重視しています。新品状態or途中交換から慣らしを100〜300km程度行った
> 後、

私も同じく、レース以外では焼き入れをしませんが、

>     スポーツ走行で一旦フェード気味になるまで使ってその後ゆっくり冷やし
> てやって焼き入れに代えています。

これって焼き入れじゃないんですか? (^^;

>  以前、トヨタのイベントに行ったときに出展していたパッドメーカの人にも
> 聞いてみたのですが、純正置き換えのストリート用は焼き入れは特に行わなく
> ても大丈夫な様に作られているとのことでした。上限800℃のサーキット用の
> ものでも同様の作りになっているとのことでしたが…。

ですね。レース用途でも、新品ローター&パッドを組み込んでも、普通はいきなり
全開アタックはできないわけで、ピットから出てコース確認をしながら徐々に
ペースを上げるので、それが焼き入れの役目をしてくれますね。
理想的には、このようにして徐々に温度を上げたあと、取り外して温度を完全に
下げた方が良いみたいですけどね。時間の余裕があればそのようにして、例えば
予選用タイヤみたいに、「いきなりアタックしなければならない時」用とか、
決勝用のパッドとすることがあります。まあ、決勝用の場合は、予め一度使って
おいて問題ないことを確認しておく、と言う意味もありますけど。

時間が無くて、でも焼き入れをしたいときは、徐々にペースを上げて温度を
上げたあと、なるべくブレーキを使わないように2,3周すると、レースカーの
場合はブレーキ冷却ダクトなんかがありますので、かなりよく冷えてくれます。

>  焼き入れって結局のところそのパッドの持つフェード限界まで使い切れるよ
> うにするための儀式ですよね。公道でスポーツパッドのフェード限界を気にす
> るような事ってまともに運転していればまずあり得ないですよね。

そうですね。熱と圧力(?)を加えることで化学的に安定させるそうですが、
市販車だと「アタリ」をつける要素の方が大半を占めるでしょうね。
フェード寸前まで行かなくても、充分焼きは入るそうですし。宗樂さんの
ようにスポーツ用途も視野に入れられるならむしろ、パッドを交換したとき
には、ローター表面を布ヤスリで研磨して、以前使っていたパットで付いた
古いカーボン皮膜を取り去った方が、新しいパッドに適したカーボン皮膜が
できるそうです。(カーボンメタル系のパッドの高μは、このあたりがみそ
だったりします。)

>  ま、そういうわけで、昨今のストリート用パッドで公道を走るだけならあえ
> て焼き入れを行う必要は無いと言って良いと思います。
> #慣らし運転は必要かと同レベルじゃないかという気が…。

御意。

-- 
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