新城@筑波大学情報です。こんにちは。

In article <46d1833c$0$4699$bb4e3ad8@newscene.com>
        "NARUMI, Hidetoshi" <berry@ff.iij4u.or.jp> writes:
> なるみです。(何年ぶりだろう?)

おかえりなさい。

> 日本史に関する掲示板での議論からちょっとしたアイディアが浮かんだのです
> が、カテゴリーが「日本史」ということもあって議論を深めることができません
> でした。自分ではイケてるのではと思うのですが、実際のところどうなのかさっ
> ぱりわかりません。詳しい方々のご意見をいただければと思い投稿します。

日本史とは、面白いですね。詳しくはないですが、

> 「なぜ古墳をせっせと造ったのか?」、「当時の人々の死生観は?」という議論
> から以下のようなアイディアが浮かんできました。
> (1) 肉体は、gene(遺伝子)を介して子孫の肉体に一部として生きつづける。
> (2) 心は、meme(真似)を介して子孫の心の一部として生きつづける。

「肉体」が「コピーマシン」として解釈して、コピーマシンが壊れ
ても、コピーされる情報の方は永遠と考えるのが普通かと思います。
肉体が永遠というのは、わりと独自性があるのでは。

ただ、実際に遺伝子は永遠ではなくて、けっこう生物にしても絶滅
がずっと多いです。最初の生物が発生してから、今までに絶滅した
もののの方が今生きている生物よりずっと多い。今生きているのは、
その意味で大成功のものです。

古墳作るというミームは、絶滅したんでしょうね。

> 個性はあるにせよ脳の構造や心の仕組み、働きは基本的に同じだと思われます。
> したがって、BさんがAさんそっくりの真似ができるということはAさんの脳の
> 内部で起こっている化学反応とかなり近い化学反応がBさんの脳の内部でも起
> こっていると考えられます。つまり、「真似ができる。」ということは脳の内部
> で起こる化学反応の複製をもっているということなのだと思われます。

脳の動きは、化学反応のレベルというよりは、もっと高いレベルで
決まると思いたい。化学反応のレベルだと、似たり寄ったりで、
DNA が ATGC でできているくらいの話かな。量子力学の人は、もっ
と低いレベル出すし、脳波の人は電気信号のレベル出すけど。どれ
もまだまだアセンブリ言語レベルで、もっと高いレベルでの話をし
ないと、役に立たない(人間の脳が理解できない)のだと思います。

> 「真似」が心の情報を伝達するときの媒体(meme)なのではないでしょうか。

ミームは、情報なので、コピーできるわけですから、「真似」でコ
ピーされたものは、ミームなのでしょう。それは「媒体」とうより
は、内容のほうかと思います。目で見て取り込むミームは、目とい
うスキャナで取り込んで脳にしまうわけですが、しまわれた状態で
もミームはミームと思うのでは。

\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 電子・情報       \\