Kaz Hagiwara <kazhagiwara@yahoo.co.jp> wrote in message news:<3F1EA436.6BFCA38E@yahoo.co.jp>...


> 萩原@グリフィス大学

ということですからそうでない方に対してよりもやや厳しく対応させていただきま
す。かなり厳密な話になりますので反論を控えようかとも思いましたが、ぼくの極
めて個人的な思惑すなわち一般教育関係者や大学関係者には優秀であって貰わなく
ては困る、との極めて個人的な思惑から敢えて正式に反論させていただきました。

まず、第一の反論。あなたは、

>「    ……      深読みによるものですから「暗黙裏の
> 合意」または「好意的な思い込み解釈による合意の幻想」ですが。」

というように仰ってます。しかし、口を開いて何を述べてもそれは自由ではありま
すが、そもそも議論(反論)にもならないことをあなたは述べようとされているん
だということに気付いて欲しい。

すなわち、まず、議員と納税者の間の「合意」などはなっから問題にする必要は有
りません。「逮捕」が問題になるのは刑事事件として扱われていることを意味する
からです。民事事件を扱うのであればこの「合意」がはっきり確認されなければな
らない場合が多いでしょう。しかし、刑事ではそれは種々の要素の中の単なる一要
素に過ぎません。この要素に代替される他の要素例えば秘書給与支給制度の「趣旨
がどうであるか」などにより全体としての「違法性」は失われるか、失われないま
でもかなり減少すると判断することが可能となるのです。もし、一定の減少が認め
られれば「逮捕などは行き過ぎだ」とする見解には理由が有るというべきでしょう。
現に元記事投稿者は何一つ「違法性が全く無い」などとはどこにも語っておりませ
ん。

次に、あなたは、「好意的な思い込み解釈による」ものであり「幻想」だと結論付
けておられますが、単にこのようなあなたの感情的思いを語ることは別人格の他者
しかも既に意見が異なることが分かっている他者には何の意味もないことでありま
す。他者にとって意味が有るのは、どういう理由で「思い込み解釈」とされるのか、
またどういう考えから「幻想」とされるのかが語られることであります。あなたに
はそれが全く無い。たんなる自由「さくぶん」に過ぎないのです。

続いて、

>「   ……   たいていの『(役人政治家的発想の)巨悪』はこうし
> た「微細な」塵を集めて山となったものです。その「微細な」部分から
> 筋を通していかないと「山」は小さくなりません。」

この部分の前半はそれを理由付ける何かが必要です。今回の社民党議員の秘書給与
流用問題が巨悪が「こうした」微細な塵が集まって山となった事案と同視できると
する見方はそれほど一般的ではないからです。後半の山は「小さくなりません」と
する表現はあなたの現在あるいは将来へ向けた「感想」でしょうからことさら理由
を付す必要は無いでしょうね。

敢えてぼくの考えを付け加えるならば、「山」となっては困りますが、「こうした」
微細な塵などなくならなくとも一向に構いません。趣旨自体に反するならいざ知ら
ず、それから外れたような細部までクリーンにできることなど期待していません。
そんなマイナス面を補って余り有る位の本来の国会議員の働きをこそ期待するもの
であります。(詳しくは別の機会に)

最後ですが、

>「 という点に強い根拠があるなら、社民党あたりから、秘書給与制度を修
> 正する法案を提出して流用を認める方向で提案してももいいわけです。
> その場合「泥棒の開き直り」の謗りを受けるかも知れません」

そうですね、「いい」んじゃないんですか?でもそれは議員がやることであって今
ぼくがやることではない。今は、国民が現に起きてしまった事件(?)をどう評価
すべきか、という視点で議論しているわけですから、あなたの意見は似た題材の議
論(?)をしていると言えそうですが実は全く別の「おはなし」をしているという
ことになろうかと思います。

社民党あるいはその党員である議員が「泥棒の開き直り」の謗りを受ける可能性は
有るでしょうね。でも、そのような人の謗りは用いられる言葉はそれぞれでしょう
が何時の場合も有ります。でもぼく等は国会で使われた言葉を用いてそれに縛られ
た評価を下さなければならないものでは有りません。むしろその謗りをも含めて国
会で交わされるやり取りを鳥瞰し、独自の評価を下すことこそが要請されているの
です。

この最後の部分も含め、終始あなたの議論は「感想文」の域を出ていません。この
点には正直がっかりしました。グリフィス大学ってどんな大学であなたの立場がど
ういうものなのかは分かりませんが、もし「教師」であったならばもう少し「優秀」
であって頂かないと困ります。教育関係はあなた個人がどう思おうと「社会的」事
柄なのですから。

以上です。

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KENTAROU