野村です。昔の記事に対する自己フォロー

Kiyohide Nomura <knomura@maya.phys.kyushu-u.ac.jp> writes:

> 他の見方として、研究への投資、短期の経済収支では非効率だが、高度の性能
> もつ研究機器、施設の開発自体無駄ではなく、国内のハイテク産業への間接的
> 育成策とみなすことも出来ます。
> # 直接的産業育成策は貿易摩擦の種になったりしますから。
> 
> アメリカのバイオテクノロジー機器、これで比較優位に立ってしまって後発の
> 日本などはバイオ関係に研究費出してもかなりの額がアメリカのハイテク産業
> の利益になる。
> 公共投資としてみた時、土木建築業育成と、ハイテク産業育成とどちらをとる
> かの政策にもよりますね。

これに関連して、

「最先端の分析機器開発でノーベル賞級の成果期待」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030819-00000001-yom-soci

=== 一部引用 ===
ノーベル賞級の研究成果を数多く誕生させるため、文部科学省は、来年度から
世界最先端の分析・計測機器の開発を始めることを決めた。機器を使った未知
の現象の解明と、機器の開発そのものによる一石二鳥の成果に加え、製品化に
よる国内企業の国際競争力強化という“三鳥”目も狙う。

...

 日本では研究成果を急ぐあまり、機器開発は後回しにし、海外の機器を購入
して研究開発を進める習慣が根強い。特に進歩が速い生命科学分野ではほとん
ど外国製品に頼っており、約5000億円の国の研究開発費のうち6―7割が
海外に流出しているという。

 ノーベル賞級の成果のほとんどが、専用の分析・計測機器で得られたデータ
によってもたらされる。開発した専用機器を製品化すれば、国際的な市場に食
い込むことができ、製造企業の競争力強化にもつながるとみている。(読売新
聞)
[8月19日10時3分更新]
=== 一部引用 ===

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Kiyohide NOMURA
Department of Physics,
Kyushu University,
812-8581 Fukuoka
JAPAN

e-mail:knomura@stat.phys.kyushu-u.ac.jp
http://maya.phys.kyushu-u.ac.jp/
TEL,FAX:+81-92-642-2566
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