"yam" <h_yam@h8.dion.ne.jp> writes:

> > 応用開発では、
> > 「中川さんのアイディアをシミュレーションしてうまくいく」
> > ことを示せれば、特許につながり、巨大な利益になる可能性があります。
> 
>  特許にはならないでしょう。公知の技術、およびその組み合わせで
>  容易に実現できる(コストを無視すれば)ものでしかありませんから。

公知の技術の組み合わせで新しい応用を開発したなら、特許に値するでしょう。

問題は、
「容易に実現できる」
ということを特許庁の役人に納得させることです。そのためには技術的検討の
資料がいるでしょう。
# 特許庁の役人には物理を勉強した人々もいますから。
# fj.* で書き散らすのとはわけが違います。
高速で移動する多数の衛星同士の精密な時刻合わせを、それも軌道の誤差測定
(月、太陽風などによる摂動あり)と並行して限られた時間内でやらなくては
なりません。

>  また、GPSで実現できている以上、他の手段で実現できるようにした
>  からといって、よほどのメリットがない限り、特許とは認められないでしょう。

特許庁はすでに他の特許と重なってないか、また技術的実現性を確認するので
あって、経済性に関しては議論する必要はないでしょう。実際、特許をとって
も大多数は経済的に実現されずに終っています。
「よほどのメリット」があるかないかを示す必要があるのは、特許の技術を経
済市場に提供するときです。それに古くからあって実用化されなかった特許や
アイディアが、周辺技術の進歩により復活して大きく利用されることもありま
す。
# 元のアイディアがしっかりしていなければ、再利用の可能性もないですが。

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ところで、yam さんの
「うちの原子時計以外はバッタもんだ」
という書き込みの解説まだいただいてませんが?

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Kiyohide NOMURA
Department of Physics,
Kyushu University,
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