本来なら天皇制は非合理的な権力の象徴ですから、憲法にあってはならないも
のです。

これがあるということは、非合理的権力を容認するということですね。
つまり、日本の暴力団のアイデンティティは天皇制があることです。
非合理的権力がある限り、暴力団は存在する土壌をもつ。

現憲法は、天皇制がある限り、明らかに未熟です。

しかし、改憲で天皇制がなくなるどころか、ますます非合理的権力が強化され
る方向にある。
たとえば、労働しても賃金を支払わないという法律を改憲勢力は支持してい
る。労働を強制して賃金を支払わないなどというのは、中世の封建君主の時代
とおなじ。つまり、非合理的権力が活発化する方向が改憲の方向。

憲法問題は、押し付けとか押し付けでないとかの問題ではなく、
非合理的権力を容認するか否かという問題。この視点に立たなければ、暴力的
権力が猛威を振るう時代になるだけ。