mac-inです

Tomoaki Akiyamaさんは<86zmu2hkwp.fsf@sun.akiyama.nu>に
お書きになりました。

> 法学など勉強したことのない素人がいまさら、という感も拭えないのです
>が……。

まあ、そういうことはあまり気にすることは無いと思います。

> 憲法第9条から修飾部分をとりさるとこうなると思います。

修飾はとても大事で、取り去ったら意味が変わってしまいかねません。
特に、どこまで許されるか、という境界は、修飾部分によって決まり
ます。修飾部分を取り去ったら許容範囲の検討ができません。

>日本国民は戦争と、武力による威嚇、武力の行使を放棄する。
>陸海空軍その他の戦力は保持しない。
>交戦権は認めない。

憲法の基本的な精神としては、それで間違いではないと思いますが、
それを元にして細かな部分を考えていくのは無理でしょう。

細かな部分を検討するなら、原文に戻る必要があります。

プログラムのコードの解析と似たようなものだ思います。
細部を端折ったおおまかな動作説明だけから、細かな挙動を言い当て
ることはできません。でも元のプログラムコードからであれば、どう
いう場合にはどんな動作をするかが分かります。

 #私はプログラマーではありませんけれど。

> で、普通戦車や戦闘機を持っている組織は軍隊ですから、

普通はそうであっても、軍隊以外で持っていたり、使ってたりしても
かまわないかもしれませんよね。

> で、普通戦車や戦闘機を持っている組織は軍隊ですから、「陸海空軍は保持
>しない」というところに違反している、と。

う〜ん、憲法の原文を持ってきたほうがいいと思います。

保持しないのは「戦力」であって、戦力とは、陸海空軍その他、
のことだと書いてあります。
ということは「戦力」でなければ保持してかまわない。
(その戦力のことを何と呼ぶかは関係がない)
で、ここでいう「戦力」とは何だ、という話になるわけです。

しかも、「前項の目的を達するため」という限定付きの戦力不保持で
すから、であれば「前項の目的を達するため」でない戦力であれば持っ
てかまわない、とも考えられるわけです。
(通説では持てないということですが、必ず通説を採用しなければな
らない、というわけでもないでしょう)

>なんてのが議論され、決定したところで憲法をそれに合わせて変えるべきでは
>ないかと思うのですが。まあ実際には憲法を変えるのが大変なので、いろいろ
>と解釈を捻り出して合法化しているように見えます。

以前なら、そういう見方でも一向に構わなかったと思いますが、
最近は、改憲が現実味を帯びてきていますから、実際に改憲したら、
連動して何が起こるかを充分に検討したほうがいいと思います。
-- 
mac-in@横浜