いいじまです。

> > 「権利(right=正しい)」という言葉を使うと、あたかもそれは当たり前
> > のもののようにきこえるのですが、その「権利」は果たして誰が与えてくれ
> > るのでしょうか?
>
> ネットニュースの場合は「特権」だって話もあったよね。その特権
> を正当化するのは、僕は記事の内容しかないと思う。等価交換だ
> ってなところですかね。

研究職でない企業ユーザーだとちょっと無理があるかなあ…

大昔は、fj は学術・研究系のユーザーのためのもので、この場合はそれぞれの
参加者にかなりの裁量権があったわけです。つまり、研究指導者(例えば教授)
の大雑把な監督さえ受けていれば、たとえ学生でも世界を相手に無鉄砲な発言を
することができたわけです。たとえば、IPv6関係技術の開発では、日本の大学院
生が「学業」の名目でかなりの貢献をしています。

そして、研究の本分に差し支えない範囲でなら、研究のためのリソースを使って、
直接の研究分野とは関係のない活動(いわゆるメセナですね)をすることも許さ
れました。

今でも研究職はおおむねこの線に沿っているとは思うのですが、問題は一般企業
の場合です。経営側としては1円でも削りたい。メセナは従業員の草の根の活動
というよりもむしろ、経営トップが売名のために行うもの。従業員の仕事も、ひ
とつのセクションの全員が行うのが唯一無二の形態。それでいて、変に情報発信
をさせるとハッキング(←クラッキングの意)の被害にあったり、会社の機密を
漏らしたりするおそれがある。

……という発想をするようなところでは、外部への接続に制限を設けるのも現状
では無理からぬところがあるように思います。

もちろん、そうでない企業もたくさんありますけどね。

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飯嶋 浩光 / でるもんた・いいじま   http://www.ht.sakura.ne.jp/~delmonta/
IIJIMA Hiromitsu, aka Delmonta           mailto:delmonta@ht.sakura.ne.jp