# 正直、ものすごく難しい話だと思うところ。
 だからかなり徒然。
 本当なら別のグループ指定するべきなんですが、多分続かないだろうからこ
 のまま。

Wed, 16 Feb 2005 00:31:03 +0900,
in the message, <opsl8v11zge5o5lm@news.media.kyoto-u.ac.jp>,
神戸隆行 <kando@nerimadors.or.jp> wrote
>もしかしたら法の規定が実際的でないんじゃないかというか。

簡単なところだけちょろっと触れると、「発明の定義規定が果たして必要なの
か」という話はあります。
世界的に見れば特許法令に「発明の定義規定を入れている」日本というのはか
なり特殊な部類です。

>特許法の改正で対象にプログラムが明記されるようになったのも
>十分な議論の末必要に応じてというよりは
>アメリカが始めちゃったんで対抗上慌てて導入って印象は否めませんし…。

特に業界団体の圧力が大きかったようです。

>実際ソフトウェア関係の特許は特許庁の審査でも特許庁内部の意見のブレが表面化する
>のか
>特許として認められるかどうか担当官毎のブレが大きいと聞き及んでおります。
>#弁理士をやっている父が今年の正月にボヤいておりました。

「特に」という面はあるかもしれませんが、ソフトウェアに限らず特許が審査
官によってブレがあるというのは、やはり特許申請者側にしてみれば頭痛の種
のようで。
ただ、じゃあどうすんのさ?って言えば結局は、「審査官の質を向上するしか
ない」でしょう。
でも、そういうところに金と労力を割かないのが「日の丸流」。:-P

>厳しすぎる知的所有権保護は独占・寡占を推し進める要因になってはいないか?
>とか、
>実はもしかするとアメリカ自身のソフトウェア産業にも障害になってはいないか?
>とか思うところもあるわけです。

# 個人的にはコンピュータソフトウェアは「誠実な」産業としては成り立たな
 いのではないかと思っていたりしますが。

おそらくソフトウェア関連特許に限らず知財関係は「保護と発展の調和を図る
のが非常に難しい」分野だと個人的には思ってます。

私の立場としては、「気に入らなかろうがなんだろうがとりあえず現状の制度
はこうである」というところをまずきちんと「理性的に」押さえた上でそっか
ら先の話をしろ、「感情的な」不平不満を垂れ流して自分の都合だけで現状の
制度を解釈して違法行為を正当化するが如きは、建設的な議論には繋がらな
い。

日本の話に限定しますが、例えばCDが\3kもする国は他にないと思います。
某日本製コンテンツのDVDは、日本版が\7800するというのにUS版は日本語米語
の2ヶ国語で聞ける分付加価値があるにもかかわらず$29.80しかしません。
絶対舐めてると思うのは私だけではないでしょう。
同じように気に入らないのは、三省堂の模範六法は書籍版よりCD-ROM版の方が
高価いこと。
原価で見れば圧倒的にCD-ROMの方が安いはずなのに、申訳けで出しているだけ
で売る気がないとしか思えない。
おそらくは、CD-ROM版は違法コピーの元になりやすいから積極的に売りたくな
い、書籍の売りが下ると印刷会社などが儲からない、とかそんな理由なんじゃ
ないかと思う。

-- 
SUZUKI Wataru
mailto:szk_wataru_2003@yahoo.co.jp