ども、みやこしです。

サントラにある「和泉寧々子という人」というタイトルが気になる「DearS」。
#「和泉寧々子のテーマ」とかじゃなくて「という人」というところが…。
#ねね子ちゃんの人格とか人生とかが詰まっていそうで(^_^;

第12話「……しかも熱かった」のツボ。

「海に落ちた武哉を追って、自分も飛び込もうとするねね子ちゃん」

結局ミゥに制止され、武哉もレンに助けられるわけですが、この時のねね子
ちゃんの取り乱し様を見ると、「そんなに武哉のことを…」と不憫になるや
ら、腹が立つやら(武哉に、ですが(^_^;)。
ミゥに止められて「武哉が!」と叫ぶ声がまた、今までに無い半泣きのよう
な震え声で、情感が籠っていて実に良いです。
#第3話で武哉が窓から落っこちた時も、これ程ではなかったですし。

今回は、さすがに最終回ということもあり、全体に色々と見所がありました。

前半は、レンとザキとの第1ラウンドと、武哉の部屋でのレンを巡るやり取
り。

武哉の部屋でのやり取りでは、5人の立場や考えがそれぞれ異なり、それ故
のすれ違いっ振りが面白いです。

特に、この期に及んでまだDearSというものを理解していない(あるいは、
理解しているが認めようとしない)武哉と、「物」としてのDearSの価値観に
基づいて話しつつ、それを否定したがってるようなキィとの食い違いとか。

一方で、事態に困惑しつつも結局武哉の意思に従う事しかできないレンと、
感情をむき出しにして非難するミゥとの対比。ここだけ見ると、レンよりも
ミゥのほうが、DearSとしてはより「欠陥品」に見えてしまいます。

で、おそらくは5人の中で、最も各人の立場や考えを理解していると思われ
るねね子ちゃん。全て理解しているが故に、何も主張できず、レンに対して
「誰のせいでも無い」としか言えないのが哀しいです。

後半は、レンのお別れの挨拶と、ザキとの第2ラウンド、そしてひとまず大
団円。

この辺で、上手いというか、ちゃんとしてるなぁと思うのが、周りの人達の
描き方です。前半の第1ラウンドでもそうですが、商店街の人達やらクラス
メート達がレンを助けようと動いてくれるわけですが、ここで、今までの話
の中で、レンが商店街で常連と化しているとか、三人娘とお弁当を食べてる
とかをこまごまと描いてきたのが効いてます。

主人公とヒロインとの関係だけじゃなくて、それ以外の人達との関係もちゃ
んと作っている(特にヒロイン側で)のがいいなぁ、と思えるのです。
#当たり前っちゃあ、当たり前なんですが…それをやっていない作品も少な
#からずあるので…。

一方で、お約束はお約束としてちゃんとあったり。
最後の最後まで顔を見せないオイヒコの親父とか、女の子とナニかしている
野仲とか、園芸に勤しむ校長とか。
蜜香先生も、結局はいつも通りに自分の欲望に忠実なだけなんでしょうが、
今回はそれが結果的に武哉のサポートになっている所が、いつもとちょっと
違います。
#まぁ最終回だし、先生も少しは活躍しないと。
#にしても、サブタイトルが先生の副読本からとは参りました(^_^;

最後にチナがちょっとだけ顔を出したり、フィナ様(ティナ様にも聴こえる)
が目を覚ましたりとかいうのは、要望さえあればいつでも第2期をやります
よ、って事なんでしょうかね(^_^;

では。

-- 
宮越 和史@大阪在住(アドレスから_NOSPAMは抜いてください)
BGM : 会いたい by ALLEY:A