河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <1122208074.019284.220110@g44g2000cwa.googlegroups.com>, "Arano_sei" <arano78@yahoo.co.jp> writes
> 水中では、光の進む速度が遅くなリます。このため空中で1mの
> 長さの棒を水中に入れると80cmくらいに短く見えます。

これは光の屈折でそうみえるわけなんですけど... 角度が異なって
みえるわけですよね。

>水中の物体の長さが実際より短く見えるのは相対性理論の実体験と
>考えていいのでしょうか?。

水中の光の速度が変るのは媒体との波の干渉のせいで、変っている
のは見掛けの波頭の速度と考えるのが普通です。「一定なのは真空
中の光の速度」とか本では書かれているわけです。

屈折に相対論的な効果があるってのは僕は知らないです。移動体の
中の屈折を計算するには相対論が便利だってのはあるんだけど。
計算しやすい座標系を使えば良いので。

なんだけどさ、

>これは実際に棒が短くなったのではなく空中から見てそう見えるだ
>けのことです。

ローレンツ変換自体も、実際に物体の長さが短くなっているわけで
はなくて、傾いた三次元系から見ると短くなってみえるだけってい
うことも言えるので、同じことだと言えなくもないです。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科