河野真治 @ 琉球大学情報工学です。(これ、まだ続きがあるのか...)

In article <cj4quf$h2r$1@news00.iij4u.or.jp>, kaisyain <masu@pp.iij4u.or.jp> writes
> 1つの箱を観測せずに2つに区切った場合を理解するには、
> 最低でも、もう1つの次元の存在が必要です。

もう少し丁寧に書いてくれないとわかないんです。シュレディンガー
の猫の話かな。

> また、そもそも波動関数が複素関数であること自身も
> その次元の存在の証拠となるものと思われますが、

そのあたりは、
     状態の重ね合わせが線形
     観測の結果が状態に依存した確率で表される
ってのから導出されてしまうみたいですね。どうやるんだったかは
忘れたけど、近似とかハミルトニアンの形とかと関係なく導出して
いたと思います。なんの関数なのかは、実は、自由なんだと思います。
確率の積分が1にならなければならないあたりから、<Φ|Φ> = 1
が出てくるわけですね。

> この場合の次元とは、ファインマンの電子の考察のように
> 時間の自由度なのでしょうか?

これは1次元で光速で往復する電子のモデルの話ですか?

> もしそうであるならば、

ってのはわからないんだけど... (仮定がわからないから...)

> シュレディンガー方程式という運動方程式に現れる時間と、
> 波動関数が複素関数であることに隠されている時間との関係は
> どうなるのでしょうか?

それは同じものです。シュレディンガー方程式( HΦ(t) = ih/2π d/dt Φ(t) )
を解いたものが Φ(t) になりますので。でも、そこに出て来る
t は、実験で観測される時間とは間接的なつながりしかありませんけどね。
単なるパラメータだと思っても良いんじゃないかな。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科