河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <u2ppc.751$Cq5.118@news1.dion.ne.jp>, "Segawa Yutaka" <segawa1961@r2.dion.ne.jp> writes
> あなたの真剣さは、理解できます。
> 立場を置き換えて、過去の物理学者たちの想いにも、
> 目を向けてみてはいかがでしょう。

いや、そうじゃないんじゃないかなぁ。彼ら(柳氏と常泉氏)って、
複数の異なる理論が、それぞれ整合的に成立するってのを理解でき
てないんだと思います。

「自分の理論が正しい=それ以外の理論は間違っている」なんだよ
ね。きっと。相対論があるからニュートン力学が間違っているとか
っていう世界じゃないのがわかってないんだと思う。

ユークリッド幾何も、非ユークリッド幾何も、どっちも整合的な
幾何学理論だってのはわかってます。それは、実は、相互に相手を
自分の幾何学に埋め込むことができるから。

相対論とか量子力学は、整合性の基準となるモデルを持っているの
で「理論内部で間違っている」ってのはありそうもない。

逆に、整合性のある別な理論を立てるなら、そういうモデルを作る
べきなんだよね。で、二人共、それがありそうにないんで、いまい
ちなんだよな... 見掛けだけ真似てもなぁ...

> 相対性理論は多くの人が理解できる理論ではありませんでした。

ミンコフスキーが計量を中心とした説明をしてから整合性が理解さ
れるようになったんだと思います。彼ら二人共が計量と言う言葉を
一つも使わないのは、彼らが相対論を理解できなかった証拠みたい
なものなんだよね。

相対論の正しさを認めつつ、自分の理論を立てて、その理論を、例
えば量子力学の古典近似のような形、あるいは、相対論のc→∞み
たいな形で、現在の理論に対応させることができるなら、本物っぽ
いんだけど。

---
Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科