河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <Zc6%b.623$8h.30024@news1.rdc1.ky.home.ne.jp>, Lionsboy <lionsboy@jcom.home.ne.jp> writes
> 時代考証がデタラメなのはアメリカ映画ということを考慮し、割り引いて考える
> としても、あまり良くできているとは思えない。

あれは「マカロニウエスタン」の日本版と考えるべきでしょう。
アメリカ人から見た「日本のちゃんばら」なわけですね。

> そもそも、明治政府に軍事教官として招かれたトム・クルーズ君が、勝元(渡辺
> 謙)との戦いに敗れ捕虜となるや、突然勝元側に乗り換えるというのが、奇妙。
> 一体何があったのか、何に感動してそうなったのか、さっぱり分からない。

僕は、そのあたりは、結構丁寧に書かれていたような気がします。
第七騎兵隊の話はそういうものだし。

逆に、落ちぶれたアメリカ人が日本人に技術を教えに来て、別に、
誰に教えるっていう義理を持つ方が変な気がするし... 

> はじめ勝元側に捕まり、命を助けられるのは、勝元が外国人に興味を持ったから
> のように見受けられ、それはそれで説明がつくが、その勝元側が政府軍に敗れ、
> トム・クルーズ君がまた敗れた側になったとき、政府側からみれば裏切り外国人
> であるにもかかわらず、何のお咎めもなく堂々と天皇の前に現れるなどというの
> はまったくストーリーとしての合理性がない。

うーん、それはネタバレだけど、最後の合理性のなさにも僕は必然
性を感じました。

    本当の日本で、そんなことは起きなかった。起きるはずもない。

そういうことでしょ? この映画のすごいところって、西洋人的な立
場から見た、あこがれの日本に、すごく共感できるところがあって、
しかも、それが「嘘」であることがはっきり書かれているところだ
と思う。

次は忍者物に期待します。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科