河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <030826193317.M0202150@ns.kobe1995.net>, kaz@kobe1995.net (NAKAMURA Kazushi) writes
> >まぁ、この状態も長くは続かないと思うんですけどね。
> そう願うのですが、ソースの公開されたソフトウェアがなかなか流行らず、
> バイナリ互換性がやたら重宝されている状況だと、圧倒的トップシェアの
> メーカは他社のCPUでは動かない新命令を次々増やせば済んでしまうし。

それって過去にも、IBMがやりまくっていたわけで...
バイナリ互換は、いつかは行きづまるはずなんだけど。

> この戦略で、RISC UNIX WSは非常に良かったのに流行らず、Wintel
> が独走する結果になってしまったと思っています。

どうなんでしょうね。実は、ここ数年Intelが速かったということ
なのかも。RISCのクロックがなかなかあがらなかったのは事実だし。

386 Unix は実用的な速度で動くのかとか、DXのようなCPU内蔵
クロックだけあげるのって効果があるのかとか、真面目に心配
されたんだけど、結局、動くってのがわかっちゃたわけだし。

> 昔も出ましたが、やはり「競争無き所に不敗有り」ですか。

もう少し状況が変わらないとだめでしょうね。Emulator とか
Code Morphing とかバイナリ互換から逃げる技術はあるわけ
ですから、そのうち変わるんじゃないかな。

85年ぐらいはIBMの不敗神話は生きていたわけですけど、95年には 
Windows 全盛になってましたよね。そのあたりから、Intel CPU
の方が速くなって来ちゃったんだよな。金かけられる方が
速くなるから。

PowerPC が、もう少し速いスピードでクロックが上がっていたら、
いまごろ、また IBM 神話復活だったかも知れないし。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus, 
              PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科, 
           科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)