Re: 強い物理学
河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
In article <5fwudgcvfj.fsf@maya.phys.kyushu-u.ac.jp>, Kiyohide Nomura <knomura@maya.phys.kyushu-u.ac.jp> writes
> GPS が実用化される前提として、
> 「相対性理論」
> 以前に、精密な
> 「原子時計」
> が必要で、そのために
> 「量子力学」
> の発展いるはずですが?
よっくわかんないけど、相対論が出る前は、妙に精密な電磁気理論
があって、相対論抜きでいろんなものを説明していたわけですよね。
アインシュタインがでなければ、あの縦質量だの随伴係数だの計算
をいまだにやっていたかも知れない。逆に、今も、実はそういうと
ころがあるのかも知れない。より単純な理論をみのがして、わざと
遠回りな計算をしているのかも知れない。
で、工学的なアプローチだと、そういう基礎理論抜きに原子時計の
補正みたいなのを適当にあみ出してしまう可能性もありますよね。
いや、なんか十分有り売ると思う。例えばエネルギーに重力/慣性
質量があるってのを相対論とは独立に発見しちゃうと、計算的には
かなり不幸なことになるだろう思いますが、実用的には困らないか
も....
そういう意味で、基礎科学抜きでGPSとかが作り上げられちゃう可能
性もあるかな....
> 「どう役に立つかがはっきりしている研究」
> は企業に任せておけばよいのではありませんか?
> 直接税金を投入することは、かえって不効率になりませんか?
> 「どう役に立つかがはっきりしている研究」
> だが、企業の研究開発には委ねられないものとは何でしょうか?
結構難しいよね。ある意味で僕は「ある程度、ランダム」でもいい
かなって思います。運もあるしさ。
> カルノーサイクルの考察は、熱機関の効率から出発しましたが、熱力学を意識
> して実際の熱機関の効率向上を設計にとり入れたのはディーゼルで、少なくと
> も50年以上後ですね。
> しかも、当時熱力学の研究に重点的に税金が投入されたわけでもない。
いっぽうで、ぜんぜん動かなかった解析機関には莫大なお金が投入
されていたりするんだよな〜 タイミングにもよるんだよね。
基礎論のうれしさで一番効果が出てるのは、永久機関とかじゃない
ですか? 無駄なことに金をつぎこむのはまずいよな...
おかげで、相対論批判の連中も涼しい顔で無視できるわけだし...
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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus,
PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科,
科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)
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