Re: 「量子力学の確率過程論的解釈」につ いて
河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
In article <3F0EFD95.42A8BFD5@apionet.or.jp>, M_SHIRAISHI <eurms@apionet.or.jp> writes
> ツンドクなのだけれど、“The Philosophy of Quantum Mechanic”
> by Max Jammer, John Wiley & Sons, 1974 という本を、かつて、
この手の本はいい加減なことが多い。
> could be described as performing some kind ofBrownian motion,
> such account would immediately raise the question of interaction
> of particles with the ether and thus the existence of hypothetical
> entities.
これはいわゆる隠れたパラメータ、つまり、理論自体は決定的だけ
れど、(エーテルなどの)隠れたノイズにより確率的な結果出るって
いう理論の話じゃないかな。残念ながら、そういうノイズを観測
理論と整合性があるように入れることはできなかったんですね。
僕も、量子力学を、「確率過程 + 干渉による影響」みたいな形に
捉えるのは、哲学的には間違っていると思う。それは、「第一次近
似(古典力学) + 第二次近似(量子力学)... 」とか、「第一次近似(
相互作用無し) + 第二次近似(1対1の相互作用)... 」とかの摂動論
的な計算の便法に過ぎないと思う。その値が収束すれば、それが正
しい結果を与えるとしても、量子力学の本質とはずれているような
気がする。まぁ、いろんな量子力学の表示の一つなんでしょうけど
ね。
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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus,
PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科,
科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)
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