Shinji KONO wrote:
> 河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
> In article <cmh0gd$a6d$1@news511.nifty.com>, 青龍<shou77@hotmail.com> writes
>> イラクの復興を理由にするのであれば、自衛隊の派遣延長が
>>その目的を達成するのに適切かどうかを検討する必要があるの
>>ではないでしょうか?
> 
> 正論ですね。

まず
1) そこがいまだに「戦闘地域ではない」かどうかの検証

ついで
2) 実質的に自衛隊が現地の「復興支援」を有効に達成で
   きる環境かどうかの検証

は少なくともなされるべきでしょうね。上記2点が検証に耐えれば
よし。耐えない場合は最初に派遣したときの目的達成の見込みがな
く、しかも派遣の安全条件に満たないということで、派遣の根拠が
失われます。それでも自衛隊がそこにいること自体が「国益」にか
なうと言うなら、もういちど、今ある根拠とは別の新しい理由付け
をして国会で承認するというのがスジですね。じゃないと政府が国
民にだまって「勝手に」やっていることになりますし。

その国会の承認を得るために、せっかくそこにいるものを金かけて
一旦引き上げて改めて派遣する必要もないと思いますが、それでも
別の理由付けが国会で承認されなければその後は撤退すべきでしょう。

ちなみに、(2)の「復興支援が自衛隊によって達成できる環境か
どうか」ですが、元自衛隊員のジャーナリスト、神浦元彰氏の取材
したものにこんなのがあります。
<http://www.kamiura.com/new.html> の11月1日のコラムより

---ここから---

 自衛隊員はイラクの復興に使命感を持ってサマワに行っても、彼
らが活躍できる場所がないのである。ひとつの例を紹介しよう。衛
生隊のことである。自衛隊の衛生隊は日本から医療機器を地元の病
院に提供した。それを見て喜ぶイラク人医師や看護師の顔が、日本
のマスコミで報じられたからご存じと思う。しかしサマワから帰国
した衛生隊員から意外なことを聞いた。衛生隊員が毎日地元の病院
に出かけ、使い方を指導した理由が違っていた。衛生隊員は日本が
寄付した医療機器を、イラク人が売り飛ばさないか点検するために
見回っていたという。そのようなことを、どれほどの日本人が知っ
ていているのだろうか。サマワから自衛隊が撤退すれば、日本が寄
付した医療機器はすぐに病院から姿を消す。まるで笑い話である。
しかし日本人はこれを笑うことはできない。

---ここまで---

機器売り飛ばしの監視なら、武器を携行している自衛隊がいいとい
理屈もつきそうですが……。


萩原@グリフィス大学