NAKAMOTO Tetsuya wrote:
> 萩原さん wrote...
> Message-ID: <2utdaaF2e6l2cU1@uni-berlin.de>
>>政界はともかく財界は共和党はいやかもしれません。共和党は戦争に巻き
>>込むことよりは訴訟によって日本から金を引き出す方が得意ですから
> 
> これ、文中の共和党は民主党の間違いですよね?

はい、そうです。「民主党」じゃないと文意が通りません。


>>私は日本がこれ以上アメリカナイズされるのは嫌だな。
>>その「革命的な飛躍」にしても、バランスを欠いているような気がする
> 
> あらら、意外だなー。
> 萩原さんのような研究者の人は日本の悪しき学閥の網から解放される
> ので特に喜ばしいんじゃないかと思ってました。

そうか、私は今現在日本国内に住んでいないから、その辺の「網」はあんまり感
じていないかも。たしかにたまに日本に帰ると不自由だなあと思うことは多々あ
ります。ただ、だからと言って日本にアメリカになって欲しいとは思いません。

> どっかの隣国みたくウリナラマンセーな民族優越主義者ではないので
> 私は別にどうでもいいです。

いやね、民族主義で言ってるわけじゃないし、アメリカ人やアメリカ文化が嫌い
なわけでもないんです。でも、ディズニーランドにある 'It's a small world'
の世界観に取り込まれるのはなんだか嫌なんです。

そもそも「世界中の人間がそれぞれの文化的価値をそのままにひとつの歌を歌う
姿」というのはなんだかそれ自体の中に矛盾があるわけです。で、実際には「そ
れぞれの文化的価値」じゃなくて、「ひとつの歌」の方に重点が置かれているん
ですが、それこそ「アメリカの中の多文化」の姿なんですね。アメリカ人はアメ
リカ人でそのあたりが自分の国の誇りだから、そういう世界観をもとに「ああ、
世界中がアメリカみたいな国になればいいのに」と思ってるフシがあるわけです。

でも、その「ひとつの歌」たる「アメリカの価値観」のおめでたさ、下品さ、お
しつけがましさがちょっと私の肌にあわないんですよね。どうせなら、むしろ、
ヨーロッパの価値観の方がなじめるような気がする。もちろん私は日本人の代表
じゃないですから、単に個人の好き嫌いの問題なんですが。

> 節操無く異文化を換骨奪胎して取り入れてしまうのが日本の良いとこ
> ろであり強みですよね。

「異文化を換骨奪胎して取り入れる」先は「日本文化」でしょ? まあ、アメリ
カの一州になったからと言って即日本文化が消滅するというわけでもないです
が、でも一州になってしまえば、「日本の」「強み」を発揮する場も限られてし
まうのでは?

萩原@グリフィス大学