佐々木将人@函館 です。

>From:"Naoto Zushi" <news-admin@muzik.gr.jp>
>Date:2004/09/28 20:08:14 JST
>Message-ID:<cjbgmt$3cr$1@cala.muzik.gr.jp>
>
> 今回の件では、ヘッダと本文で構成される記事全体のうち、subject
>とfromとdateと本文だけを要旨としてまとめたsummaryについて、争わ
>れているように見えます。

上記引用部にMessage-IDが入ってなかったのは若干気になりますが……。

仮に著作物だとしても
ヘッダの一部を落としたことが著作者人格権の侵害となるというのは
噴飯物でしょう。
……そもそもヘッダは
 「誰がやっても同じ表現」になるはずでして
  およそ著作権の対象外です。

> summaryには、記事全体が簡単に閲覧できる仕組みが実装されていま
>すから、全体としては問題はないと考えていますが、その「懸念」につ
>いて、質問をされているのが実情です。

本来であれば「それは杞憂です」と切り捨ててもいいように思います。
もっともいかにも初心者がしそうな
もしくは疑問に思うのがもっともだという類については
懇切丁寧に応答してもバチは当たらないとは思いますが……。
疑問に思うこと自体にごもっともと思わせるものがない限り
「気のせいです。心配なら自分でまず調べて勉強してください。」
でよいと思います。

ちょうど刑事訴訟における検察官の立証のレベルの話とパラレルですね。
犯罪事実に関する検察官の立証は
「合理的な疑いを差し挟むことができない程度」
ですから
合理的な疑いとは言えない疑いがあったとしても
犯罪事実の存在を疑わせたことにはなりません。

それと同様で
疑問の方にごもっともと思わせる要素があるのであれば
きちんと応答するのが相当なのでしょうが
ただ「疑問だ」とか
理由を述べてもそれがごもっともとは到底思えないものは
「きちんと調べてから疑問を持ってくださいね」
でよいでしょう。

具体例で言うと……
ちょっと古い話ですが囲碁や将棋の手順について
「著作権は成立しない」との投稿に対し
「加戸守行「著作権法」では
 囲碁・将棋の棋譜に著作権が成立し得ると書いてある。
 これとの整合性は?」
というのはこれはごもっともな疑問と言えるでしょう。
しかし人が書いたもの全てに著作物性が認められる訳ではないというのは
異論のないところと言っていいでしょうし
著作権法の議論をしようとするなら基本中の基本の部分ですから
「人間が書いたんだから著作権が成立するのではないか?」
という疑問に対しては
まあ素人だからというので「それは間違いですよ」って教えてもらえたなら
それは幸運だったと思わなければいけません。
「杞憂です」「気のせいです」「ちゃんと勉強してください」
と言われても文句は言えないでしょう。

----------------------------------------------------------------------
Talk lisp at Tea room Lisp.gc .
cal@nn.iij4u.or.jp  佐々木将人
(This address is for NetNews.)
----------------------------------------------------------------------
ルフィミア「今年の秋休みは1週間に短縮ですって?」
まさと「11月にもう1回とるからいいもん……(泣)」