Kiwiです。

調べてみると、どうもパラマウントもきちんとデジタル修復に取り組んでくれて
いるようですね。

"POP♪ELFIN〜山本敏博" <pop_elfin@infoseek.jp> wrote in message
| | > それに、パラマウントの方針では劣化前のオリジナルを超える画質にはしないと
| | > 「ローマの休日」時に宣言されてますんで、画質面ではあまり期待しない方が
| | > いいんじゃないかと個人的には思います。

■『ローマの休日』製作50周年記念デジタル・ニューマスター版
                                http://www.roman-holiday.jp/

このサイトによると、

        また、最新のデジタル技術によって画像処理を施した今回の“デジタル
        ・ニューマスター版”では、古いフィルムの劣化した部分に、気の遠く
        なるような細かい修復作業を加え、明るさやコントラストなどを全般に
        補正。これまで私たちが目にしてきたものよりも、はるかに鮮明で美し
        い映像を取り戻し、当初ウィリアム・ワイラー監督が意図した通りの作
        品へと見事によみがえった。モノクロ・プリントだからこその洗練され
        た雰囲気や、『ローマの休日』の大きな特徴ともいえる、役者たちのク
        ローズ・アップ場面のみずみずしさ、生き生きとした表情を心ゆくまで
        堪能できるようになっている。 
        http://www.uipjapan.com/phej/dvd/tit02510.htm

「これまで私たちが目にしてきたものよりも、はるかに鮮明で美しい映像を取り
戻し」たとありますので、十分以上にデジタル修復処理が行われたと考えて良さ
そうですね。

特筆すべきは「明るさやコントラストなどを全般に補正。」という部分。

控えめに表現してますけど、これはオリジナルフィルムに於いて露出のバランス
が悪いところや明度が足りないシーンなどに、映像をオリジナル以上にクリアに
する処理を施した、と言っていると見てまず間違いないんじゃないかな。解釈の
しようによってはこれを「オリジナルを超える画質にはしない」範囲の処理、即
ちウィリアム・ワイラー監督が意図した以上の加工はしていないって主張するこ
ともできますもんね。

というわけで、

"POP♪ELFIN〜山本敏博" <pop_elfin@infoseek.jp> wrote in message
| | > (「ローマの休日」時はやる気さえあればカラーライズ及び多チャンネル音響化も
| | > 可能だったわけですけどね。)

「改竄になるのでこういう加工はしませんよ。」というのがパラマウントの言わ
んとするところなのではないでしょうか。

なので、もし「ゴッド・ファーザー」の方にもデジタル修復処理が施されている
のであれば、オリジナル以上にクリアな画像を見られる可能性もあるのでは?

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Kiwi / 川島  貴 <kiwi@do-z.net>
http://www.cinemasaloon.com/