どうも。氷炎 雷光風(ひえん らいこふ)こと笠原です。

当記事は、

Subject: 選管活動方針叩き台(選管活動の流れ編)
Message-Id: <20031230231246.1889197.1228329368@uranus.interq.or.jp>

と対になっています。

今後の選管(あるいは選管と同等の組織、以下選管と表記)活動における
指針の叩き台

当記述内のシステムとは、「投票システム」を意味する。
特に断りの無い限り、当文書内のNGMPとは、NGMP6.4の2.3節を意味する。
NGMP6.4の2.3節は委員選出選挙と選管に関して規程されている部分である。


2 選管(や同等組織、以下単に選管と表記)の活動で問題となりそうなのは
次の部分である。

・ アナウンス文面/頻度や公開/非公開に関するスタンスの決定
   (特に投票呼びかけのアナウンス文面と投票結果の内容公開については
   記述や扱い方次第で、非常に大きな問題になる)
・ どのようなシステムを用いるか?

この2点である。これらを如何に決定するかが、活動中における最大の問題
となりうる。しかし、どちらの点についてもNGMPにおいては詳細に
触れられていない。つまり、組織された選管の裁量に委ねられている。


 まずは、前者から考える。
アナウンス頻度は増やせば差し支えることはないだろう。
文面は、アナウンスを出す前に選管内でチェックを行うことが欠かせない。
状況によっては、公開用MLなどに文面を投稿し、直接fj.*参加者に
チェックを入れてもらう手もある。


公開・非公開に関するスタンスは、選管活動に差し支えを及ぼすこともある。
「選管の議論内容公開を前提に活動する」とはNGMPに書いていないため、
組織された選管毎に公開・非公開のスタンスを決定する。
よって、選管がどちらのスタンスをとるかは選管毎に違うわけである。

選管の公開・非公開の方針に不服があるならば、fj.*参加者は早急に再検討
要請を行うべきである。特に投票実施までは、通例1ヶ月程度の期間がある
ため、その間に出て然るべきである。
要請が出なかったり、明らかに要請時期を逸しているような場合は、
選管は「決定済みのスタンスを覆す可能性はない」と見て良い。
10期選管への「非公開MLの内容公開要請」は正にこの事例である。

アナウンス頻度や文言に文句だけつけて、建設的意見を挙げることや提案を行
わない投稿者・意見者に対しては、直接的には対応をとらずに、アナウンスに
関する文言の改善・頻度増のような行動で対応するのが最善の策である。
そのような者に対応する時間の方がもったいないし、その分、選管内の検討に
時間を宛てた方が遙かに有意義だからである。

もし選管はすべからく「議論内容を公開」ということなら、NGMPを改訂し、
その旨を明示すべきであろう。
今後はNGMP(2.3節だけでなく全体の意味)そのものも存在しなくなる可能性
もあるが、NGMP(2.3節だけでなく全体の意味)が存在する間については、NGMP
の改訂を視野に入れるべきである。

なお選管webは廃止しても問題ないだろう。ここ何年かは選管webが用意されて
いたが、実際にどれほど閲覧されているかの問題もあるし、webに時間を割くよ
りも、システムやアナウンス文面チェックに時間を掛けたほうが意義があろう。


さて、後者の問題である。
はっきり言えば、一度問題になると、非常に大きな問題に発展する。

 fj.*第10期選管では、9期まで使ってきたfjvvシステムの利用許諾が取れず、
システムを新たに構築した。
その際、構築における諸問題クリアの観点から、従来のシステムとは違う方式
になった。
どのようなシステムを用いるかに関しては、NGMPで記載されていない為、
「投票と集計が、安定して行えるもの」ならば問題ないわけである。

ここで、fj.*第10期選管はどんなシステム用いたかを簡単に示す。

a)投票用紙の入手(選管webから請求か、投票用紙入手方法アナウンスへの返信)
b)届いた投票用紙に記載の投票方法に従い、投票
c)投票内容確認のメールが届くので、投票内容を確定させる。
d)投票が受理され、「投票ありがとうございました」のメールが届く。

投票結果の確認
ありがとうございましたのメールに記載されているURLにアクセスする。

fj.*第10期選管が用いたシステムで、異議が出されたのは、
a)、c)の部分と投票の中間状況公開である。


当初、投票用紙の入手方法については、

・ メールを特定のアドレスに送る
・ webで必要事項を記入して投票用紙請求ボタンを押す。

とだけアナウンスしていた。前者については、どのようなメールを送るのか
といった問い合わせが出され、アナウンス文面の改訂を行った経緯がある。

しかし後者については、全く想定外の意見が出された。
「得体の知れないサーバーで選挙にかこつけて、個人情報の収集」というもの
である。
一体何を以って、そのように判断したのか全く分かりかねる意見であった。


中間状況の発表については、何も状況報告がないとの異議が出され、
中間発表のアナウンス頻度を増やすことで対応をとり、問題解決となった。
投票に関連して、異議の受付対象者をどうするかという点もあるが、
これに関しては、投票を行った者に限定しても差し支えないだろう。
実際に投票を行った者以外文句を言う権利はないからである。

投票結果の公開に関して、投票内容の公開が慣例となっていたため、
10期選管では、「投票内容の公開をする」記述を抜かして、
アナウンスを出していたが、それに対して異議・指摘が出されていた。
このようなことを防ぐ意味からもアナウンス文面には、気を使う必要がある。

不測の事態が発生した時などは、速やかに情報提供やその問題にどう対応する
かの判断を行い、その判断に基づいて選管活動を行う。

以上の点が、選管活動で問題になりそうな点である。


いろいろ書いてみたが、10期選管への問題として挙げられたのは以下の点。

・ 選管の議論公開/非公開に関するスタンス(投票内容の公開か否かもここに含む)
・ アナウンス文面/頻度(投票の中間状況の発表含む)
・ どのようなシステムを用いるか?

それぞれ、どのようにすべきかということがあるが、方向としては、

・ 基本は公開とし、公開にふさわしくないデリケートな問題のみ非公開でも
   可アナウンス文面の下書きを選管内でチェック。特に公開/非公開やアナ
   ウンス頻度についての個所は、絶対にチェックする。
・ 投票と集計が安定して行えるシステムで、なるべく簡潔な投票行為で投票
   できる。

といったところだろう。
最後のシステムについての項目は「10期はシステムが複雑」との意見があった
のと、投票内容公開時の信頼性・サーバーからの投票用紙が取り寄せ出来なか
った事象が発生した観点から挙げた次第である。しかし、選管が用いるシステ
ムによっては、さほど簡潔なシステムにはなりにくいこともありえるため、こ
のような記述になったことを付け加えておく。

問題の解決に向けた対応としては、

・ 上記の点を中心に、選管活動の方針/手順などの正式文書を作成
・ NGMPで選管活動に関する一歩踏み込んだ規定の盛り込み

が最善の策と考える。
当然、これ以外にも対応策があるなら、それも行うべきである。

ではでは。
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笠原 励(氷炎 雷光風/ひえん らいこふ)
fj.*第10期選挙にご協力いただきありがとうございました。
cuncuku@uranus.interq.or.jp −受信専用−cuncuku@yahoo.co.jp
オリジナルストーリーの感想・選管活動に関しては、if_tlw-lj@infoseek.jpまで。