佐々木将人@函館 です。

>From:Annie <anniek@104.net>
>Date:2003/05/27 10:49:59 JST
>Message-ID:<baug7v$gng$1@caraway.media.kyoto-u.ac.jp>
>
>Annieです。
>また路地のことで相談にのってください。

細かい情報でここに書かれてないことは
 Message-ID: <arlkmq$gmj$1@nnrp.gol.com> 
からはじめる一連のスレッドを参考にすればよいのね?

>路地の両側にある家は、今まで路地の屋根があり、外壁が雨に濡れることもな
>かったので、土壁のままです。 路地の屋根を撤去した場合には、トタンを張る
>などの養生が必要です。その費用負担は、路地の持ち主がするべきなのでしょう
>か? それとも家の持ち主がするべきなのでしょうか?

念のために聞くけど
屋根の所有権者も路地の持ち主なんだよね?
……そうでないと質問自体成り立たないのはわかっているけど……。

これは(特別な約束がない限り)家の持ち主の負担です。
というのは
「自分の建物について他人の物を利用するためには特別な約束が必要」
というのは物の道理でもあるし
法律論で言っても他人の物を利用するためには
法律上の規定なりその他人と約束するなりするのが必要でしょ。
で、「路地には屋根つけますよ。これは永遠に続けますよ。約束しますよ。」
なんて約束がない限り
他人の物を利用することについてあれこれ言うことはできないやん。
そうすると路地の屋根を撤去することになったからといって
あれこれの例として
「自分の家は屋根がある前提で土壁にしたんだ。
 勝手にはがすんならそのぶんの養生をしてくれ。」
というのは、ぜんぜんだめだめな話でしょ?

仮に特別な約束があったところで
その屋根が老朽化している場合には撤去しても全然問題ないし
(撤去しないと危険でしょ?
 危険を防ぐ法的義務がむしろあるもん。例 民法717条)
撤去した後の再設置だって
今までのが無償だったりしたら
「法的な義務とならない約束の類」ってことになる可能性大。
まして撤去が家に対する不法行為にはならないです。

>路地というのは、こんなイメージです。(我が家ではありません。)
>
>http://www.digistyle-kyoto.com/machiya/machiya08.htm
>こんなにきれいじゃない。
>
>http://www.ekenko.ne.jp/imageopenhtml/machiyaim04.htm
>こんなに幅広くない。

最初「路地に屋根〜?何それ?」って思ったんだけど
これ見てイメージがつかめました。
ありがとうございます。
……情報を引き出すコツって質問も工夫することだよね……ってえことの
  大変いい実証例だと思います。

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ルフィミア「私のアンソロ本を書くって本当?」
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