高津@ドーガです。

どこにぶら下げようか悩んだのですが、とりあえずここに。

Winny が問題視されている点として、

・誰が流したのか特定することができない
・著作権を侵害しているなど不法なデータが流れている
・一度流れたものを取り消すことができない
・そのつもりがなくても不法なデータの中継に使われることがある

といった点がありますが、これっておおむね NetNews にも当てはまりますよね。
で、その対策はというと、

・誰が投稿のか特定できるとはかぎらない
  (Winny みたいに暗号化しているわけではないですし、
   記事のヘッダにそれなりな情報は入ってますが、
   匿名で出所を隠して記事を流す方法はいくらでもあります)
 →fjでは「実名で投稿」というルールにして、運用でカバー


・著作権を侵害しているなど不法なデータが流れている
 →「alt.binaries.pictures.* は購読しない」と、運用レベルで対応するか、
  そういう記事はまめに手動でcancel するか、
  面倒なのでそのうち expire するのにまかせるか。


・一度出た投稿を取り消すことができない
  (一応、cancel メッセージというものがありますが、これで消えるとは
   限らないですね。アーカイブ系のサイトだと cancel したのが残ってる
   のもよくある話で)
 →「NetNews はそういうもの」ということで。


・不法なデータの中継に使われることがある
  (最近は news server を自分で立てることは少ないかもしれませんが、
   news server を立てて運用するなら、あるサイトから記事を貰って、
   別のサイトに渡す、というのは普通の運用なわけで、結果として
   不法な記事をばらまく片棒を担ぐことになります)

→記事の feed の結果として spool に入ってるものは WWW のキャッシュと同様、
  著作権の侵害にならないだろうということで、特に対策はなし


と、news server のソフトウェアとしては特に対策はせず、運用でカバーして
いるわけです。


今はあまり問題視されてませんけど、一時期、NetNews は不法データ流通の温床と
まで言われてたわけです。今おそらく主流の news server は inn だと思いますが、
これはそういう問題があると分かってから後にリリースされたソフトウェアですよね。

そう考えると、Winny と inn ってソフトウェアの性質としてはそれほど違わないかと
思います。

PROJECT TEAM DoGA 高津正道                            taka2@doga.jp
                                                   TBD00456@nifty.ne.jp
                     PROJECT TEAM DoGAのホームページ → http://doga.jp/
5月19日(水) 今日のマーフィーの法則    [ランサムの法則]
1. 何事も、事と次第による。2. 何事も、「いつも」ということはない。3. 何事も、「ときには」ということはある。