米国産牛肉輸入再開
「米国産牛肉輸入再開」について朝日と読売の記事を比較すると、新聞社の姿勢・意図がわかって面白い。かたや、世論調査で、もう一方は社説ですが。朝日はこれをもとに社説も書くのかな。
実際問題として、米国産牛肉を食べて病気になる確率は、一時期の英国産などに比べれば非常に低いとは思います。そして、どんな食物でも、危険を孕んでいることも承知してます。しかし、もしそれが、実現可能な方法で、その確率を減らすことが出来るならやって欲しいなあ。それが文明国家というものでしょう。日本の全頭検査が非科学的だ、無駄だと言われても、実際出来るし、やっているんだし。さらに言えばbse自体がまだよくわかっていない。しっかり科学的に把握するまで、全頭検査はしてもらいたい。
目的は何でしょう。アメリカとの友好関係、安価な牛肉で国民の利益、吉野家その他の牛丼屋を救う、etc. つまり政治的もしくは国際的脅迫に屈した、後進国的、経済的ということかな。
食品安全委員会が、日本国内では全頭検査をやって、全頭検査をしていないアメリカ牛も輸入すると言うのでは、ダブルスタンダードですね。ダブルスタンダードと言えば、ヨーロッパからのハリケーン援助の牛肉を、bse規制で倉庫に放置したままのアメリカもダブルスタンダードです。まあ、日本政府も、アメリカ政府も、色々なダブルスタンダードがありますから、これが初めてというわけではないでしょうが。豪産にしても、全頭検査はしていないし。豪産牛肉のbseのリスクは本当に低いの?
台湾はもう折れたみたいですね。日本が折れれば、(米国牛肉輸入第三位だっけ?の)韓国も(中国もかな。中国がどのくらい輸入しているのかは知りませんが)、折れるでしょうね。こういうところで、日本政府に世界(少なくとも東アジア)に通用する「正論」(c産経新聞)を吐いてほしいよね。
経済制裁とか言われると、大多数の日本国民は反発すると思うんですが、日本の政治家とか、財界人とかはそうでもないのかな。矜持よりも、票、銭、出世と言うやつでしょうか。アメリカもどんどん「正義の国・公正な国」としての幻想を失っていくわけですが、そしてそれはもちろん今に始まったわけではないのですが、かなりの人が、米国内に限らず、いまだにそれを信じているので、これはいい機会です。日本が何故、米国産牛肉輸入を再開したか、世界に発信するべきです。
ということで、牛肉なんぞ食べなくても死にません。さらに言えば、牛肉料理は和食文化の中では、まったく稚拙なもののひとつです。
鳥は鳥で、豚は豚で、魚は魚で危ないと言うことは、別の話です。(笑)
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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