以前から不思議に思っている事に政教分離と言う言葉が有ります。遠くはキリスト教民主同盟なる政党があり、又イスラム教が法律の国がある。かつては特定の宗教を国教と定めた(今も?)国がある。
日本の与党には宗教団体の支援を受けて議員となった者は殆ど議席の数程存在し、政党そのものが宗教団体であったとされる政党すら存在する。 この中で首相の靖国参拝は憲法違反と論ずる事は、単に法解釈上の遊びに過ぎない。司法の立場では結論を出す必要があるのかも知れないが、此に携わる判事は本音では迷惑な事だと思っているだろう。
理論と実際との相違がこれ程かけ離れた事は他に例を見ないだろう。
人は現状に満足すれば、さほど宗教に拘らないもので、日本人は特に、正月に神社に参り、バレンタインではチョコレ−ト、そして多くの人は仏教徒で、年末にはキリストの誕生を祝う。益してクリスチャンでも無い者が、教会でのウエデングにあこがれる。
政治にだけ、厳密な規定を求める事自体が無理なのが無理だろう。益して靖国神社に祀られている軍神の多くが、家庭では仏として祀られている現実は、何を表すのだろうか。
日本人独特の宗教観は海外には理解されにくいのは事実だが、利用されるべきでもない。大らかなな国に生まれ育った事で、朝早く起きなくても良い事を喜び、時間になれば神に祈らなくても良いことを感謝し、色々な宗教行事に参加出来る事を幸せに思う。