Re: 今後の防衛政策(Re:オランダが退くときが日本の潮時)
In article <cdcant$408$1@usj.3web.ne.jp>, Shiro wrote:
>>> これは北朝鮮が崩壊したら自衛隊の存在意義がなくなるという意味ですか。
>>
>>じゃなくて存在意義が「変わる」ということです。
>>
>>強いて言うなら、「なくなる」のは、アメリカ軍の東アジア地域での存在意義
>>で、それに伴って、自衛隊のあり方が必然的に変わってくるわけです。
>
> 東アジア地域のアメリカ軍は北朝鮮にだけ備えている訳ではないので、北朝
>鮮が崩壊しても存在意義がなくなる事は無いと思います。
Shiro 氏に同感。
現状の米軍の戦略は、どちらかというと対北朝鮮よりも対中国を想定
していると思います。
>http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040715k0000m030163000c.html
>によると、米国防総省の在日米軍の再編案では空軍と陸軍は日本に太平洋全域
>を統括する司令部を置くので、アメリカ軍がこの地域から引くことは当分の間
>無さそうです。
>
># 何が目的で司令部を置くのやら。北朝鮮?中国?中東?
中国でしょうね。北朝鮮と台湾がポイントですし、どちらも中国が
一方の当事者ですし。
>>表面上最も「平和」で「安上がり」なのは5ですが、「軍隊」の論理で言うとこ
>>れだと隊員の士気が維持できず、また、実地経験もつめないのでスキル面でも不
>>利です。日米安保条約が存続するとしても、「すわ鎌倉」というときに本当に役
>>に立つかどうかという不安が自衛隊内部でもふくらむ可能性があります。また、
>>これだとこれまで同様「戦力」を外交カードとして利用することがほとんど不可
>>能でもあるわけです。
>
> 江戸時代二百数十年の平和の後で戦争を行う事が出来ました。実戦経験と戦
>争を行う能力とはそれほど強く結び付いていないので、専守防衛でも不安を持
>つ必要はないと思います。
> 『「戦力」を外交カードとして利用すること』は具体的にはどう利用するの
>でしょうか。
対外戦争の前に倒幕活動から続いて西南戦争に至るまでの内戦があっ
たことを忘れていませんか。その実戦経験があったから日清戦争、日
露戦争にも勝てたという側面を、無視することはできません。
また、カードとしての使い方は、具体的なシーンが想定されないと
「脅しをかける」などの抽象的なレベルでしか述べるのは難しいでしょ
う。具体的に、どういうシーンを想定していますか?
--
頼光 mailto:raikou.j@jcom.home.ne.jp
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