# Subjectについて、DVなのはきららだけですが、面白いのでこれにしてみま
# した。

「まんがタイムきらら」が開拓し「まんがライフMOMO」が世界を広げた感があ
る、いわゆる「萌え系4コマ雑誌」ですが、7月に二社から相次いでこの路線の
雑誌が二誌創刊されるみたいです。

# きららの創刊が2002年5月17日、MOMOの創刊が2003年6月28日と、この時期に
# この手の雑誌の需要が増えるのでしょうか?

MOMOはきららの路線とは微妙にずれたところを走っているようで「せんせいの
お時間」パワーもあり、そこそこうまくいっているのですが、新創刊の二誌に
ついてはどうなのかちょっと気になってます。

まず、7月9日に双葉社から「もえよん」という、そのまんまな名前の雑誌が創
刊されます。

作家のラインナップとしては、ぶるマほげろー、御形屋はるか、珠月まや、
みずきひとし、東雲水生、塚本ミエイ、ハザママサシ、八重田なぐも、寺本薫、
OYSTER、重戦車工房、ボマーン、よしだやこら、白河まいな、平沢ケンゴ、
鬼邪太郎、舞姫、いちご、ゆうの、むっく、濱元隆輔、まだらさい の各氏。

この中で絵がすぐ浮かぶのは、御形屋はるか、ハザママサシ、白河まいな、
むっく あたりですが、萌え系と言われて特に違和感を感じない面々ではあり
ます。

双葉社はまんがタウンという普通の4コマ誌もやってますし、漫画アクション
はいろいろ迷走しているみたいですがなんとかなっているようです。最近では
大島永遠の「女子高生」人気に乗っかって創刊した「コミックハイ!」なる萌
え要素を盛り込んだ雑誌も評判いいようですから、それほど不安要素もないか
と思っています。

問題なのは、7月23日に平和出版から創刊予定の「ぎゅっと!」の方かなと。驚
いたことに全部で5種類ものチラシを書店で配布しています。力が入りすぎの
ような気が。

作家ラインナップは、ゴハ、湖西晶、高雄右京、須田さぎり、相羽侑哉、
しまだわかば、藤凪かおる、高柳マユミ、きゆづき、荒井チェリー、神楽つな、
かがみふみを、新条るる、くすみんと、桜田ラブ、野原すずかけ、天童まくら、
なかま亜咲、ほしのえみこ、ONION、猫戦車マリィ、ニュー沼謙治、むきゅう☆、
森しんじ、ランツクネヒト、ヨモギガソマ の各氏。

こちらですぐ絵が浮かぶのは、ゴハ、湖西晶、高雄右京、荒井チェリー、
かがみふみを、新条るる、ほしのえみこ あたり。もえよんに比べて多いのは
理由があります。その理由とはすぐ次に。

気になるのは、きららやMOMOに既に書いている人の名前が多く見られるところ。
ざっと見ただけでも、湖西晶、荒井チェリー、新条るる、かがみふみを と4名
もいます。もえよんの方は1名だけ(むっく)なので、雑誌の方向性としての重
複を気取られないかが気になります。もっとも、師走冬子さんなどきららと
MOMOの両誌で描いている作家さんもいますので、重複即悪というわけではあり
ませんが。

双葉社も裏通り雑誌的なものが少ないわけじゃないのですが、平和出版は言っ
ちゃ悪いですがほとんどそんな雑誌ばかりの出版社です。PEACEコミックスと
かのつながりで作家が集めやすかったというのもあるのかもしれませんが、お
手並み拝見というところでしょうか。

ところで、チラシには「公式HP ぎゅっとねっと! Gyutto.net 6月中旬開設」
とあるのですが、gyutto.netというドメイン名は香川のタウン情報サイトのよ
うなんですけど(しかも、運営は瀬戸内海放送)、大丈夫なのでしょうか?

# 「いや、gyutto.netはドメイン名ではないのだ」といわれればそれまでなん
# ですが。

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中山隆二
nakayama.ryuji@anet.ne.jp